第9話

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992
2021/01/12 13:26



ジミンと話をしながら歩いているうちに教室についた。


⋯⋯香水くせぇ⋯⋯。


F組は、ギャルやらチャラ男など派手めのヤツらが多い。


まぁ、バカクラスだし? しょうがないのだが。


ヨジャ
テヒョン〜。もう寂しかったよぉ。なんでもっと早く来てくれなかったのぉ?



教室に入ると同時に、化粧の濃い女たちが俺のもとにやってくる。


くせぇ⋯⋯。


女たちは香水の匂いをぷんぷん漂わせている。


鼻がいてぇよ。別に香水をつけるのはいいけど、これはやりすぎ。


そういや⋯⋯あなたも香水つけてんのかな?


昨日あなたに近づいた時、フワッと甘い香りがした。


フローラル系の、自然な甘い香り。あなたにピッタリな香り。


あれは俺が好きな香りだと思う。


あぁ、早くあなたに会いてぇな。


俺の頭の中にはあなたしかいない。あなたのことしか考えたくない。


ソア
ソア
テヒョン〜? 聞いてる?
テヒョン
テヒョン
⋯⋯あ? あぁ



チッ⋯⋯まだいたのかよ。


俺に話しかけてきたのはソアという同じクラスの女だ。


まぁ、セフレってやつ? でも、コイツめんどくさいんだよな。


ソアには、高校に入学してすぐにコクられたけど、彼女を作るきなかったから断った。なのに、たまに彼女面してくる。


ソア
ソア
ほかの女と仲良くしないで



とか。


俺はお前の彼氏じゃねぇっつーのに。


はぁ⋯⋯。


俺はソアをシカトしながら自分の席に座った。


ジミンも俺の椅子に腰を下ろして、こちらに顔を向けてくる。


ソアはと言うと、⋯⋯俺の横に立っている。


めんどくせー。


ソア
ソア
ねぇ、テヒョナ。今日ひまぁ?



ソアが俺に顔を近づけてきた。


テヒョン
テヒョン
あ?
ソア
ソア
今日遊ぼうよ



上目遣いかよ。


自分で可愛いとでもおもってんのか?


あなたがやったら可愛いだろうけどさ。いや、絶対かわいいな。


ソア
ソア
ねぇ、テヒョン。聞いてる?
⋯⋯あ、やべ。完全にあなたのこと考えてたわ。


なんだっけ、「今日遊ぼう」だっけ?


テヒョン
テヒョン
あー、無理。ヒマじゃねぇ



今はそういう気分じゃねぇんだよ。


ソア
ソア
えー、じゃあ次は必ず遊ぼうねぇ?
テヒョン
テヒョン
あー、うん



適当に返事をした。


すると、ソアはどこかに行ってしまった。



















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