〈sideあなた〉
天城)「白状しなさい…ビッチ先生は今、どこにいるの」
死神)「ふっ、ははっ…」
前原)「なんで笑うんだよ、何も面白くねえだろ…!」
死神)「いや、笑?…あぁ、イリーナの所在だったかな?東急プラザだよ」
茅野)「ここら辺だと…表参道の?」
死神)「そうだよ、そこにとある花屋がある。そこに匿ってる…」
赤羽)「信用できないよ、あなたちゃん。コイツ本当のこと言ってるわけ?」
天城)「少なくとも、縛りが発動してないから…信じる価値はあるかもしれない、くらい」
磯貝)「烏間先生に連絡を入れよう」
電話を代表して私がした。
天城)「あ、烏間先生、こんばんは」
烏間)『天城か、どうかしたか?』
天城)「ビッチ先生の行方が分かりました、東急プラザ表参道の花屋らしいです。今私たち、渋谷にいて…」
烏間)『今、原宿に着くんだが。俺が回収しよう』
天城)「え、何で烏間先生が原宿に、?」
烏間)『イリーナからメールが届いた。場所と時間だけが書かれていただけだが』
天城)「え…そうですか、分かりました。ありがとうございます、烏間先生」
烏間)『あぁ…ところで君たちは渋谷にいるんだったな?』
天城)「はい、なんせ今日はハロウィンなので」
烏間)『そうか…楽しむのもほどほどにな。今日の渋谷は特に治安が悪いだろうからな。気をつけてくれ』
天城)「ありがとうございます、それじゃあ私たちはこれで」
通話を切る。ビッチ先生からの連絡ってことは…ビッチ先生は今スマホを動かせる状態ってこと?いや、でもこの男がわざわざビッチ先生の手の届く範囲にスマホを置くなんて、しないと思う。ってことはつまり、死神が送ったってこと…?
死神)「ふっ、ふふっ…」
天城)「死神……私はなぜ貴方に呼び出されたの?ハナから烏間先生に助けさせるつもりだったんでしょう?」
潮田)「えっ?」
天城)「烏間先生がたまたま原宿にいたの。私たちは、別の理由で呼ばれたってことなのかもしれない…」
死神)「気にすることはないさ…じきに分かる…ふっ、ははははっ!!」
不気味だ…思考が読めない。警察に突き出したいところだけど、死神は手練れだ。下手を打てば警察が殺される可能性もある。呪術規定スレスレ、でも護衛任務に支障をきたすのは事実だし…悟に無理やり頼んでどうにかしてもらうべきかな。
磯貝)「また電話か?」
天城)「うん…悟にね」
五条)『もしもし?あ、もしかしてお菓子くれるために電話してくれた感じー?恵も野薔薇も用意してないし、悠仁はむしろ僕にねだってくるからさー』
天城)「悪いわね、生憎お菓子は持ち合わせてないかな。そんなことより今から渋谷来れる?」
五条)『えー?お菓子くれるなら笑?』
天城)「…」
五条)『やだやだいーやーだー、お菓子なしじゃやーだー』
天城)「…あのさぁ、女子高生に大の大人がお菓子をねだって恥ずかしくないわけ?」
五条)『ぜーんぜん?僕、世間体とか気にしない☆』
天城)「分かった、分かった…これ以上その羞恥を世間様に知られないためにもお菓子は用意しとくから、だから来て」
五条)『はいはーい待ってなさ〜い♪』
天城)「はぁ…今悟を呼んだ。あのバカ、多分お菓子ないと拗ねるからお菓子買いに行こうか」
潮田)「ちょっと待って、でも全員で行ったら…」
片岡)「じゃあ手分けしましょう。私、お菓子調達しようか?」
磯貝)「じゃ、俺も」
赤羽)「俺はあなたちゃんとこっちいよーかな」
茅野)「渚はどうする?私はお菓子行きたいなーって…笑」
潮田)「僕は別にどっちでもいいけど…」
赤羽)「渚く〜ん、悩んでるなら茅野ちゃんと行ったらどうかな?」
潮田)「え…そう?じゃあそうしようかな?」
岡野)「ってなると私はこっち待機かな?」
前原)「俺もだな」
二手に分かれて行動することになった。この後、4人が買ってきてくれてお菓子を用意できた私たちは悟を待ったが…悟が来ることはなかった。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!