第62話

ハロウィンの時間
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2026/01/14 09:16 更新
〈sideあなた〉


 2週間の課外学習も終わり、中間テストのみんなの結果は散々だったと聞いたけど…カルマくんただ1人が上位に食い込み、期末テストでのリベンジをクラス全員が志した頃。

 ビッチ先生が…学校から姿を消した。


杉野)「ビッチ先生…2週間ももう会ってねーよ」

中村)「私達のせい、だよね…」


 ちょうど一週間前、10月10日が誕生日のビッチ先生にサプライズをということで、数日遅れになったものの烏間先生から花束を渡してもらうというバースデー作戦を決行した。しかし、ビッチ先生には見透かされてしまいかえってビッチ先生を怒らせることになった。その日が最後だったのだ、ビッチ先生に会ったのは。

 最初は拗ねただけかと思ってたけど…2週間以上音沙汰ないのは心配だ。かと言って心当たりのある場所もないから探すこともままならない訳だけど。


烏間)「…あまり言いたくはなかったが。今、防衛省の人間がイリーナの捜索に尽力してくれている。君たちは心配せずイリーナの帰りを待ってくれると嬉しい」


 教室の雰囲気に見兼ねた烏間先生が声をかけてくれた。その言葉に全員少しほっとしたのだった。

 と、同時に私のスマホに着信が入った。


天城)(…非通知?)


 普段ならほっといておくが、これは出なきゃマズい気がして。休み時間の教室からサッと抜け出した。
天城)「もしもし…」


 恐る恐る声をかける。


??)『やぁ、こんにちは。この電話番号は椚ヶ丘の3年E組の誰かかな?』

天城)「…え、その声は。花屋のお兄さん?」

花屋)『あぁ、覚えててくれた?よかったよかった』

天城)「あの、何で私の電話番号を…」

花屋)『後日花束の値段を集金して持っていくってことでほら、集まったら連絡するっていうので教えてもらったと思うけど…?』


 そうだったっけ…記憶にはないけど、この頃任務も忙しかったし。私が忘れてるだけかもしれない。


天城)「そう、でしたか。すみません、最近忙しくてすっかり頭から抜けてて…笑」

花屋)『そっかそっか、笑。学生さんだし大変だもんね。できれば今日持ってきてもらえると助かるな。店長に車販売の売り上げを今日までに報告しなきゃでね』

天城)「わかりました、えっとどこで…」

花屋)『出会ったのは車販売で、だけど本店は渋谷の駅構内にあるんだ。SMSでマップを送るから、そのお店に来てくれれば大丈夫だよ』

天城)「了解です、支払いが遅くなってすみませんでした…放課後向かいます」

花屋)『うん、気をつけておいでね』


 通話を切る。

 とはいえ集金することになっていたか記憶は定かじゃないけど、流石に今日全員から払ってもらえるかは少し微妙なラインだ。私が全部支払っておこう。

 なんてことを呑気に考えながら教室へ戻って行ったのであった。
 教室に戻ると、さっきに比べて賑やかだった。烏間先生のあの発言がみんなを少し安心させることができたのだと思う。


茅野)「ねえねえあなたちゃん、今日暇ー?」

天城)「どうしたの、茅野さん?」

茅野)「今日ハロウィンでしょ?渋谷に仮装しに行かない?」


 ハロウィン?そう思ってカレンダーを見ると。ほんとだ、今日は10月31日。忙しくて日付感覚も狂っていたみたい。


天城)「渋谷…いいよ、私も用事があったから渋谷に行くつもりだったの。他は誰を誘うの?」

茅野)「えっと、今行くメンツは渚とカルマ、岡野さんと前原くん、片岡さんと磯貝くんだよ!」

片岡)「磯貝くん、お家は大丈夫なの?」

磯貝)「弟にも妹にもお菓子を家でせびられちゃうだろうからな、笑。渋谷で貯めてたお金でお菓子買ったり他の人にトリックオアトリートってしてみようかと思って」

女子)(イケメンだ…)

前原)「んじゃ、当日決まったことだしよ。みんな仮装用意したりする時間もあるだろうから6時に渋谷待ち合わせでどーよ?」

赤羽)「賛成。渚くんは去年ナースコスだったから今年は婦警さんかな?」

潮田)「カルマくん勝手な捏造やめてね!?」

岡野)「あなたちゃんは何のコスプレやるのー?」

天城)「どうしよっかなぁ…」


 あとで恵にでも聞いてみるか。

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