第5話

シミ4つ目 悲しい時
626
2020/08/25 12:00
さとみ
さとみ
おい、
あなた

何?

さとみ
さとみ
こら。
突然怒られた。君が怒るなんて初めてだった。
あなた

ど、どうしたの?

さとみ
さとみ
おまえ、俺にかくしてることあるだろうが。
あなた

何も、無いもん

さとみ
さとみ
嘘つけ、どうせ学校とかでバカにされたりしたんだろ。
びっくりした。
何も言ってないのに私の事全部わかってるから。
あなた

ふぇぇ。゚ (´っ∀c`)゚。

急に泣いてしまった。
だめだ、君にめいわくなんてかけたくなくて笑ってたのに、全部君が壊してく。
ごめんね、ごめんね、
さとみ
さとみ
ギュッ
あなた

え?

いきなり抱きしめられた。君の香りがする。
優しくて、暖かくて、だめだなぁ、もっと泣いちゃうじゃん。
さとみ
さとみ
無理しなくていいんだよ、
俺が守るから。
あなた

だめだよ!君にめいわくなんてかけたくない!

さとみ
さとみ
迷惑なわけないだろ!
お前を俺が勝手に守りたいんだから、お前は勝手に守られてりゃいいの。な?
俺にお前を守らせてくれ。
あなた

守られてもいいの?頼ってもいいの?君に溺れてもいいの?

さとみ
さとみ
当たり前じゃん。俺に守られろ、頼れ、俺のそばにいてくれ。
その時私は嬉しくて泣くことしか出来なかった

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