バタン!
また、真っ暗な家。
かちゃん
鍵かけた。
もう、寝よう
疲れた、どうせ、1人で寝るんだもんね
はぁ、あたし、自分が嫌い。
何してんだろう、、、
涙がポロポロ。
声が出るほど、嗚咽。
玄関に座り込んでしばらく泣いたら、なんか仕方ないって、思えてきた。
しゅんすけの事だけ、忘れれないかな。
しゅんすけも、あたしのことだけ、忘れてくれないかな。
ドンドン
泣いてた
また、泣いてた。
まだ、泣いてた。
しばらくして、
コツンコツン、、、
足音が遠のいていく、、、
行かないで!!!
カチャン
鍵を開けた、、、
しゅんすけが飛び込んで来た
むぎゅーーーー
ちゅ♡
しゅんすけは、明かりをつけなかった。
暗いまま、話しようよ
なんで?
きあんの、ほんとに思ってること、知りたい
ふふふ、なにそれ
ほんとは、しゅんすけが1番好きとか、聞きたい
なにそれ♡かわいい、しゅんすけ
ちゅ♡
うわっ、違反!でも、エッチはしないよ
うん。
パパを裏切れない。
うちの?
うん。なんか、パパさんさ、オレの事息子にしたかった、って言ってくれた、、、ような気がした。
え?言われたの?言われたいの?
いや、わかんなくなっちゃった
ふふふ!ちゅ♡寝ちゃお
うん、、、
ベッドの中で2人くっついて、ゴロゴロ。
いろんな話をした。
しゅんすけは、先に話さなくなった。
しゅんすけの髪を触りながら、思った。
しゅんすけの事が、世界で1番好き
なにがあっても、きっとそれは変わらない、、、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!