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第24話

24 大切な話【長尾】
きあん
けんと、鍵しておいて
長尾
え?
きあん
いいから
きあん
大切な話があるの
ダイニングテーブルに、たこ焼き器が置いてあった。


今日は、ここなんや?


きあん
キャベツ、がーってしていいか?
長尾
いいよ
きあん
そしたら、これ、けんとの仕事
長尾
わかった。
これ、ネギもできるよね?
きあん
ネギもいい?
長尾
だって、今日はうるさい人いないやん?
きあん
せやなぁ
長尾
きあん、ケータイ鳴ってる
恭平くん

って、画面に出てた。
きあん
あー
ちらっと見て、伏せてテーブルに置いた。
長尾
出ていいよ?
きあん
そのテンションじゃない
長尾
恭平くんが電話くれるなんて、奇跡やし。
きあん
うん、わかってるけど、、、そのテンションじゃない
長尾
でも、、、
きあん
けんとと、2人だけやから、出来る話があるやん
きあん
キャベツは、ここ
ねぎは、ここ
入れてね
タコ切るから。
きあん
あと。鉄板あっためてな



鉄板に生地を入れて、じゅーって始めたら、きあんがあの日の事を話し始めた。


体育祭の日の夜のこと


きあん
けんとは、好きじゃなくても出来る人?
長尾
ごめん、きあんの事が好きだから、あーしたんだよ
長尾
でも、間違いだったってのも、ありだよ、オレは。
きあん
間違い?って??
何回までなら、間違いで許す?
長尾
せめて、一回だよね。
きあん
ふーん、浮気も初回は許してもらえるのか。
長尾
多分ね。きあんは?
きあん
あたしは、間違いはしないよ
きあん
最初にした人と、結婚しようと思ってたし。
長尾
え?
きあん
今も思ってるけど、、、あかんかな?
長尾
しゅんくんのことは、どーすんの?
きあん
どうにもしてないよ。
2軒隣の子ーやん
長尾
恭平くんはどーすんの?
きあん
手繋いだけど。
離れ離れになったら、すぐ忘れてまうよ
長尾
離れ離れって?
きあん
来週、パパ帰ってくる。夏休み入る直前に、パパのところ、行くことにした。
長尾
なんで?急やん?
え?あと1ヶ月ないってこと?
きあん
3年では戻れんみたいやで。
20歳になったら、帰ってくるから、結婚して。
長尾
オレなの?
きあん
嫌?
長尾
嫌じゃないけど、、、しゅんくんじゃなくていいの?
長尾
しゅんくん知ってんの?この事
きあん
まだ。
きあん
誰にもゆうてない
あたしから言うから、言わんといてな


胸が潰れるって、こーゆー感じやな。
何も、言えん、、、



外で人の声。
しゅんすけやな。


がしゃんがしゃん


自転車持って行くんやな



道枝くんってば??


まだ、あの子、、、
きあん
しゅんすけ!


玄関にバタバタって走っていくきあんを捕まえた。あかんよ、見たら、あかんよ。



駿佑
自転車持って行くで
しゅんすけが玄関を開ける
きあん
うん
玄関戸の直前で、きあんを後ろから抱きしめた。そこを、しゅんすけが見て、固まる、、、



きあんが扉をバタンと閉めて、鍵をかしゃんとかけた、、、、


きあん
鍵しといてって言ったのに
長尾
したと思ってた
長尾
きあんのことが、ずっと好き
きあん
うん、この先もずっと好きでいて。
あたし、サウジアラビアでさ、色々忘れてくるから。色々許して。
きあん
けんと、キスして
きあん
もう、しゅんすけは疲れた


そのまま、僕らは2度目、カラダを重ねた。


それが、、、、間違いなのか、どうかはわからんけど、、、



どっちでもよかった。


僕のことを好きでも、嫌いでも。

仮に、行きずりでも、、、いい、
一瞬でもきあんが、
扉の向こうのことを忘れていられるのなら、
それでいいと、そう思いながら、


この先、3年分、愛し合った。