あーもうイライラする
何なんだよあいつら…
今日僕はさとみくん家に行った。そのままここで生放送をすることになったから皆で遊んでた。
さとみくんが隣の家の人に挨拶をしてないと言うから挨拶しに行ったんだ。
僕はその時から知ってた。
隣の家の人があなただって事を…
今は7時半
挨拶ならすぐに帰ってくる。でも隣があなたって分かればギリギリまで帰って来ないはずだ
だってさとみくんは多分あなたの事が好きだから。
だってさとみくんは初対面の人を家に誘ったりなんかしない。
きっと一目惚れでもしたんだろう
さとみくんは自分の気持ちに多分気づいてないだろうな…
20分後
ほらね、言ったじゃん
絶対あなたと喋ってる
そう言ってるぅとくんは窓を開け外を見渡した
皆が窓の方へ寄った
正直僕は見たくなかった。でも莉犬に手を引っ張られ見るはめになった
皆気づくの早いな〜
もう仕方ない…
さとみくんはとても楽しそうにあなたと話してた。
…僕の気持ち知ってるくせに…
ムカつく…
きっと僕が言ったら凄く冷たい態度とっちゃうから。さとみくんに酷い事しそうになるから駄目なんだよ
さとみくん、ごめんね
僕さとみくんと仲良くできるか不安になってきた…
きっと大丈夫だよね。僕が我慢すればさとみくんは幸せなんだろうね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。