第25話

第24話
75
2022/05/18 13:22
鈴木side(保健室にて)

時間はあっという間に過ぎ、時計は夜の12を指した
鈴木先生
鈴木先生
(様子見に来た)
鈴木先生
鈴木先生
…!
遼花
遼花
(寝てる)

お昼すぎからこの時間までずっと寝ている。

逆に生きてるのか不安になって来た


そう思って少し近づくと
鈴木先生
鈴木先生
えっ、


遼花の目元から、涙がこぼれていた


・・

遼花side





ここはどこ、?

視界がぼやけて良く見えない。
遼花
遼花
…!

段々と目の前がハッキリとしてきて

自分がどこにいるのかわかった
遼花
遼花
えっ…


ここは私の家のリビング。

そして
遼花
遼花
っ…!!


忘れらない、忘れもしない時。

あの日の光景がそのまま夢となって出てきた。






あの地獄のような日。








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・・

鈴木、遼花side
遼花
遼花
…!(目を覚ます)
鈴木先生
鈴木先生
あ、ごめん起こしちゃった?
遼花
遼花
いえ……先生何でここに、?
鈴木先生
鈴木先生
遼花ずっと寝てたから様子見に来た
遼花
遼花

時計をみると、夜の12時になっていた
鈴木先生
鈴木先生

自分の目から流れている物に
気付いてないようで、思わず口に出してしまった
鈴木先生
鈴木先生
…何か悪い夢でも見た?
遼花
遼花
えっ、?



鈴木先生
鈴木先生
泣いてるよ
遼花
遼花
…!

そう言われて

自分の頬に涙が一筋伝っていくのに気がついた
遼花
遼花
えっ…何でっ、

「泣いちゃダメだ」

そう思って慌てて涙を袖で拭うと





鈴木先生
鈴木先生
(頭に手を当てる)
遼花
遼花
…!


鈴木先生
鈴木先生
泣いていいんだよ
遼花
遼花

たったその一言。初めて聞いたその言葉に

どこかホッとして、何故か胸が苦しくなって


思わず袖で顔を覆った
遼花
遼花
っ…グスッ…っ、
鈴木先生
鈴木先生
…(背中をさする)
俺が放った、たった一言で。


今まで堪えてた物が

溢れ出るかのように泣き出した。




今までずっと1人で我慢して




誰からも「泣いていい」と言われた事が

きっと無かったんだろう




・・

鈴木side


遼花は泣き止むと倒れるようにまた寝てしまった


そして保健室からそっと出て、

2階へと向かった



(先生たちの使ってる教室…)

阿部先生
阿部先生
あ、鈴木先生
鈴木先生
鈴木先生
え、阿部先生まだ起きてたんですかw
阿部先生
阿部先生
今から寝るところっすねw

電気を消すと、
辺りは月明かりだけの暗闇になった

鈴木先生
鈴木先生
…あ、阿部先生〜
阿部先生
阿部先生
はい?
鈴木先生
鈴木先生
中学生くらいの時って泣いた事あります?
阿部先生
阿部先生
え、急すぎません(?)
阿部先生
阿部先生
あーでもそりゃ泣きましたね
阿部先生
阿部先生
悔し泣きとか…ちょっと辛い時とかに
鈴木先生
鈴木先生
…やっぱそうなんだ
阿部先生
阿部先生
え、鈴木先生は?
鈴木先生
鈴木先生
いやもちろん俺もそうなんですけどね
阿部先生
阿部先生
あ、そうなんですかw
鈴木先生
鈴木先生
wwいやさっき思ってね
鈴木先生
鈴木先生
誰かに「良い」と言われた事がないって辛いんだろうなって
阿部先生
阿部先生
阿部先生
阿部先生
えっ、どしたんですか急に( ・∇・)
鈴木先生
鈴木先生
いや〜世の中知らない事も多いんだなぁと
阿部先生
阿部先生
鈴木先生
鈴木先生
…多分理解出来てないですよね?w
阿部先生
阿部先生
もう俺国語力無いですから
阿部先生
阿部先生
国語教員の力使わないでくださいよ〜
鈴木先生
鈴木先生
じゃあ英語で頑張ってくださいw
阿部先生
阿部先生
ww

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