鈴木side(保健室にて)
時間はあっという間に過ぎ、時計は夜の12を指した
お昼すぎからこの時間までずっと寝ている。
逆に生きてるのか不安になって来た
そう思って少し近づくと
遼花の目元から、涙がこぼれていた
・・
遼花side
ここはどこ、?
視界がぼやけて良く見えない。
段々と目の前がハッキリとしてきて
自分がどこにいるのかわかった
ここは私の家のリビング。
そして
忘れらない、忘れもしない時。
あの日の光景がそのまま夢となって出てきた。
あの地獄のような日。
縺顔宛縺輔s縺後♀蟋峨■繧?s繧呈ョコ縺励◆譌・
・・
鈴木、遼花side
時計をみると、夜の12時になっていた
自分の目から流れている物に
気付いてないようで、思わず口に出してしまった
そう言われて
自分の頬に涙が一筋伝っていくのに気がついた
「泣いちゃダメだ」
そう思って慌てて涙を袖で拭うと
たったその一言。初めて聞いたその言葉に
どこかホッとして、何故か胸が苦しくなって
思わず袖で顔を覆った
俺が放った、たった一言で。
今まで堪えてた物が
溢れ出るかのように泣き出した。
今までずっと1人で我慢して
誰からも「泣いていい」と言われた事が
きっと無かったんだろう
・・
鈴木side
遼花は泣き止むと倒れるようにまた寝てしまった
そして保健室からそっと出て、
2階へと向かった
(先生たちの使ってる教室…)
電気を消すと、
辺りは月明かりだけの暗闇になった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。