第18話

ガラリと変わった環境
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2023/05/26 04:47
ウジ side_______________





新しい家に来てから、環境がガラリと変わった。


朝ごはんはベーコンと目玉焼きといった、味のするものじゃなくて、ドロドロにされた液体のもの。昼ごはんも夜ごはんも同じ。食べようと思わなかった。でも食べなければ身体に衝撃が加わった。




白い服の男に手を引かれて連れて行かれる場所は、いつも硬い寝台が置いてある場所。そこに寝かされて、身体にベルトを巻きつけられ、動けなくされる。


そして、皮膚を切り裂いて身体の中を調べられたり、電気を加えられたりする。
他にもされることはたくさんあるけど、その時は必ず、目の前が真っ暗になった。


目が覚めると元いた場所にいる。



今日も目が覚めたら元いた場所にいた。






身体に傷が沢山できている。



手にできている傷を眺めて、俺は呟いた。



WOOZI
WOOZI
……あなた。





あの日から何日が経過したかわからない。カレンダーというものはここにはないし、時計というものもここにはないし、外を眺めることができる窓すらない。
なにもない、ただの白い空間に、俺はひとりで放置されていた。




あなたの家にいた時は、ご飯はあんな液体じゃなく味のする固形物で、衝撃を加えられることもなくて、部屋には物があって。



あなたもいた。





あなたと一緒に料理をした日、包丁で指を切った。その時、すぐに手当てというものをしてくれた。
俺は今、切り傷や痣、火傷跡がたくさんあるのに、あなたは来ない。手当てをしてくれない。




なんで、来ないの。



WOOZI
WOOZI
…………あなた……。


なにか物足りないような気がした。
いつもいたあなたがいないからかもしれない。




ここに来てから、ずっとあなたのことを考えてる。絶対にいないのに、探してしまう。また何か教えてほしい。




何か、教えて、ほしい……?





俺は人造人間。心も感情も意志もない。言われたことに従うだけ。
そういう人形。なのに……。





ずっと、ずっと、求めている気がする。




離れてしまう前も、その前からも。
あなたとたくさん話をして、たくさんの物に触れてきて。そうしているうちに、何かを望むようになっていた。

WOOZI
WOOZI
……………………。
















これって、何。求めるのは、なんで。






















WOOZI
WOOZI
教えて、あなた。







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