私がこれだけ全力で拒否しても、あくまで彼はその気なようで………。
なんて余裕の笑みで尋ねる橋本涼は一体どれだけ自分に自信があるのやら…
そもそも私たちってほぼ初対面のようなもんだよね?
今日まともにしゃべったって言うのにタイプとか……
何言ってんのよ!!軽すぎ!!
橋本涼はそう言うとそっと私の腕を掴んで自分の元に引き寄せた。そして………。
____チュッ。 なんのためらいもなく頬にキス。
信じられない!何を考えてるの!?
何やら前途多難の予感………。
有栖川あなた、16歳。
これは悪夢か現実か。
無理矢理親に紹介された“ 婚約者 ”は、どうやらなかなかのくせ者みたいです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。