第14話

大嫌いっ!? ❥·・じゅういちわ
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2019/01/09 23:34
あなた

そう………みたい。何を考えてるのかよくわからないけど、私はああいう軽いノリの男なんて大っ嫌いだから。絶対に流されないけどね。

最初からほっぺにチューしてくるようなヤツだし!
花園結愛
花園結愛
軽いノリ……そうなんだぁ。私の中では涼くんって、結構真面目っていうか、なかなか手強いタイプだと思ってた。
あなた

えっ、どこが!!あんな適当なゆるい男!

花園結愛
花園結愛
でも涼くん、女子からの告白だってことごとく断ってるらしいよ?あの超美人な小松センパイだって振られたし。
花園結愛
花園結愛
そんな涼くんが今回の婚約をOKするなんてあなたのこと、気に入ったんじゃない?
あなた

…………っ。

そ、そうなんだ。

そういえばアイツすごいモテるんだった。

でも……だからって私を気に入った!?


タイプだから?

真面目だから?


真面目そうに思ってくれてるようには見えなかったけど。

もしかして、ただのメンクイなんじゃない?
『私の顔が好き』とか。
あぁ……だとしたらますます嫌になってきた
そもそもこんな婚約、私が反対してやめさせちゃえばいい話なんだよ。


まだちゃんと決まったわけじゃないし。


断るなら今のうち……。
あなた

そうだとしても、おことわり。私は絶対に認めないからね。私はあの男のものになんかなるつもりないし。このまま相手にしなければいい話。

するとその時、廊下から女子達の凄まじい歓声が聞こえた。
女子B
女子B
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
涼くーん!!
女子A
女子A
今日もかっこいーい!!
どうしたの?誰かに用?
………げっ。
早速また大騒ぎされてる。

でも知らないっ。私は何も関係ないし、と思っていたら………。
橋本涼
橋本涼
アリス!!
___ビクッ!!Σ(゚ロ゚;)
あの変なあだ名を聞いたとたん、心臓が飛び跳ねた。
うっ………、どうして………。
うちのクラスに来たの!?
一体何しに………。
すると、橋本涼はこっちにやって来て机に手をつくと、私の顔を覗き込んで、嬉しそうな顔で呟いた。
橋本涼
橋本涼
アリスみっけ。
________ドキッ。
あなた

もうっ!だからアリスって呼ばないでってば!何しに来たの!?

橋本涼
橋本涼
え、、、何って会いに来たに決まってるじゃん。
あなた

………っ!会いに来た!?な、、なんで?

橋本涼
橋本涼
なんでって………俺ら付き合ってんじゃん。
あなた

………………。

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