第31話

~夜の電話~
あなた 「ふぁ〜」

黒尾 「眠いだろ、今日は休め」

あなた 「呼んだのは誰だったんだか」

黒尾 「すみませんね」



苦笑しながら言っているのが少しおかしくて笑みがこぼれてしまう。



あなた 「あ〜じゃあ寝させてもらいますね。おやすみなさい」



『おやすみ〜』




部屋を出て自分の寝る部屋へ歩いている途中、携帯の電源を切っていることに気がついた。




あなた 「またお兄ちゃん達かけてきてんのかな…」




溜息をつきながら部屋に入って、まずはじめに布団を準備した。






さぁ、携帯を見てみましょう。





〘通知〙
お兄ちゃん:51件
岩ちゃん:38件
大地先輩:1件
菅原先輩:5件
西谷先輩:10件
田中先輩:8件
日向:1件
トビ:23件





あなた 「…」





いや、ここまで来ると凄いな。



昨日より増えてる。



馬鹿兄貴とトビは…まぁ返さなくてもいいだろう。
でも、岩ちゃんは個人的に後で電話をしたい…。
大地先輩に勝手に行ったこと怒られるだろうか…。
西谷先輩、田中先輩と日向は…明日でもいっかな。





そうなると、



菅原先輩が1番電話しやすい。








プルルルル プルルルル






あなた 「もしもs…」

菅原 «馬鹿ー!!!»




最近、みんなして『もしもし』さえ言わせてくれない。
なんなんだろうか…





あなた 「あの〜」

菅原 «なんで、勝手に行くんだ!?そんでなんで電話に出ないんだ!?影山の携帯であんなに電話したのに!?»




あれ?トビが個人的に電話してきたんじゃないの?




菅原 «影山なら出るかもってみんなで影山の携帯奪い合ってたんだからな!!»





あ、そういうこと…





あなた 「すみません…武田先生に連絡が来て、音駒の監督からのお願いだと聞いて、断ってしまうとこれからの練習試合とかに影響が…と思ったので…」

菅原 「もうなんていい子なの…うぅ」




え、泣いてる?




澤村 «スガ〜誰だ?»

菅原 «あ、大地ぃ…あなたから…»

澤村 «え!あなたか!?貸せっ»



わわわ、やばいやばい怒られる!?




あなた 「菅原先輩!明日も早いので失礼します!おやすみなさい!」



澤村 «あっ、ちょっと…待t…»




ブチッ








あなた 「…」






やってしまった〜

帰ったら怒られるの確実だなこりゃ


トビを盾にしよ。









プルルルル プルルルル





あなた 「???」





着信:岩ちゃん






あなた 「あ、岩ちゃん」







あなた 「もしもし?」

岩泉 «おーあなたか»




さすがにこんな時間じゃあ自分の家なんだろう。
お兄ちゃんの声が聞こえない。




あなた 「岩ちゃん、私の携帯に電話かけてんじゃん…ククク」

岩泉 «わ、笑うなっ»




゙ほんと、岩ちゃんは昔から岩ちゃんだ。゙




岩泉 «当たり前だろ?何言ってんだ?»

あなた 「え?」





今、声に出てたっ!?

は、恥ずかしい…//



あなた 「そ、そうだよね!岩ちゃんは昔っから馬鹿でお兄ちゃんのこと大好きだもんね!」




さっき言ってしまったことを誤魔化そうと思ってないことを言ってしまった。




岩泉 «はぁ?俺は及川のこと好きじゃねーよ、まぁ馬鹿だということは認める»




お兄ちゃんとは違うけど、岩ちゃんは自分に自信がありすぎてる人かと思ってたから馬鹿のことを認めていてとても驚いた。



あなた 「え、自分で分かってんのに勉強しないのはなんで?」

岩泉 «嫌いだからだっ»




顔を見なくてもわかる…ドヤ顔で言ってるな。これ。




あなた 「岩ちゃん、今ドヤッたね」

岩泉 «おーなんでわかった?»

あなた 「声の雰囲気でわかる…ふふっ」

岩泉 «さすがだっ»




あー笑ってる。




゙会いたいなぁ…゙





岩泉 «おう、俺も会いたいから早く帰ってこい»

あなた 「っ//…」





また声出たぁ…





あなた 「まだ無理っ!!だからお兄ちゃんの事は頼みますよっ」

岩泉 «嫌だ。»

あなた 「ちょっと…」

岩泉 «お前いないと楽しくない。»

あなた 「え、」





な、ななな…え!?


岩ちゃんが素直…?




あなた 「岩ちゃん、お酒でも飲んだの?」

岩泉 «はぁ?何言ってんだよ。本心だ。本心。»




あ、やばい…。



凄くニヤける…





岩泉 «帰ってきたら何食いたい?»

あなた 「焼肉っ!」

岩泉 «贅沢すぎる»

あなた 「なんでよっ…」









あなた 「岩ちゃ…眠い。」

岩泉 «あーごめんな。長かったな。»

あなた 「ううん、平気…岩ちゃんとは電話しようと…思ってた、から」

岩泉 «…あのさ、あなた»

あなた 「ん〜?」

岩泉 «俺ってお前の…なに?»




一気に目が覚めた。

なぜそんなことを聞いてくるのだろうか。





あなた 「何って…」

岩泉 «いや!ごめん!忘れてくれ。じゃあおやすみな»

あなた 「う、うん?おやすみ」












なんだったのだろうか…




でも、きっと…私が岩ちゃんに好きと伝えたところでそういう・ ・ ・ ・好きという感情にはなってくれないだろう。



だったら、私が岩ちゃんとは別に気になる人が出来たなら離れよう。



だから今は、傍にだけでもいたい。




相棒の妹・ ・ ・ ・ という関係でもいいから、傍にいたい。