第39話

~お兄ちゃんってよりお姉さん~
部活が始まって30分くらい経って、清水先輩とドリンクを作りに行った。



清水 「あなたちゃん…最近元気なかったみたいだけど、今日は大丈夫そうだ」


と言って、ニコッと笑った。


あなた 「そ、そうでした?」


私は慌ててそう返すことしか出来なかった。

そういえば、清水先輩の恋愛話聞いた事ないな〜


あなた 「清水先輩って、好きな人とかいます?」



驚いた顔をして私のことを見ている清水先輩はやっぱり美しかった。



清水 「今は…いないな」

あなた 「え!じゃあ前までいたんですか!?」

清水 「んー…好きまでとはいかなかったのかな?」

あなた 「へー清水先輩の心の中にその人がいたってことですよね!その人凄いなぁ…」

清水 「まぁ全然叶わない人だったけどね」



苦笑してそう言った清水先輩に私は両手でブンブン否定した。



あなた 「そーんなことないですよ!!!」

清水 「ははは」




誰だって自分に自信がいつでも持てるわけじゃないしね…。








ドリンクを作り終えて体育館に戻ると、休憩に入るとこだった。


日向 「はぁ…あちー」

田中 「日向やめろ…それは口にしてはいけない…」


GWゴールデンウィークも終わって、5月半ば。
そりゃ暑いなぁ…日差しも強くなってきてるし。


あなた 「お疲れ様です」

日向 「おーサンキュ」

田中 「助かるぜー」



あ、そうだ。
お兄ちゃんに貸してたゲーム…まだ返ってきてない。今日返してもらわなきゃ。イベント始まっちゃう。


あなた 「おにぃちゃ…あ、」






私がお兄ちゃんのことを考えていたせいでドリンクを渡す時に『お兄ちゃん』と呼んでしまったのは…







菅原 「え?」







菅原…先輩。






あなた 「え、えと…」






澤村 「ははははっスガが及川かっ!」

爆笑をする大地先輩。

東峰 「スガはどちらかと言うとお姉さんじゃない?」

なんとなくわかります。旭先輩。

影山 「お前…菅原さんを及川さんと一緒にしちゃ…」

その通りです。トビくん。






菅原 「え、俺…及川みたい?」




タオルを首からかけて自分のことを指す菅原先輩。




あなた 「すみませんでしたあぁぁぁ!!!」




自分の顔を隠しながら謝ることしかできなかった私は、この休憩中ずっといじられるはめになった。












部活終わり、トビと日向に自主練をするから手伝ってと言われ仕方なく引き受けた私はトビと日向の着替えを待って体育館にいた。



ピコンッ



あなた 「ん?」





岩ちゃん:LINE1件






え、なんだろ。






岩泉
岩泉
校門の前で待ってる。






え!?な、なんで!?






あなた
どうして?
岩泉
岩泉
いいから、早く来い。
あなた
わかった。







理由がわからないままトークは終わってしまった。


じゃあトビ達に言わなきゃ…





あなた 「トビ、私用事出来たから先帰る」

影山 「送ってかなくていいのか?」

あなた 「うん!大丈夫ありがと」

影山 「そうか、気をつけろよ」

あなた 「はーいっじゃあね!」

影山 「おう」

日向 「じゃあなー!」