第15話

~泣けてきます~
休憩中…



やっぱ旭先輩来なかったな…



ドリンクを配りながらそんなことを考えていた。

扉を開かれる音と同時に体をビクつかせて扉の方を見る。




武田 「おつかれさまーっ」


澤村 「集ご__えっ!?」




武田先生の後ろにいたのは…




武田 「紹介します!今日からコーチをお願いする烏養くんです!」





坂ノ下商店の人…烏養…





烏養!?





澤村 「コっコーチ!?本当に!?ですかっ!?」





キャプテンも驚きを隠せていない。

てか、まず…烏養って。




武田 「彼は君たちの先輩であの烏養監督のお孫さんです!」



『エ゙ーッ!?』





みんなで散々驚いたあと、烏野町内会チームの人達と試合をすることになった。




日向 「あっアサヒさんだっ!!」





旭さんが町内会チームに参加することになった。
そして、西谷先輩、菅原先輩含めた町内会チーム対烏野高校の試合が始まった。






西谷 「だからもう一回トスを読んでくれ__エース!!!」




東峰 「菅原スガ━━━━━ッ!!もう一本!!」






おー感動する…泣けてくる…うぅ




影山 「おい エース見たい見たいって言ってただろうか ビビってんじゃねーぞ」

日向 「びっビビってねぇよ!」


あなた 「トビ〜日向〜負けるなぁ!!」


日向 「おう!俺の番だ!!!」





スパンっ




あなた 「ナイスキー!!!」




西谷 「スゲーじゃねぇか翔陽!なんだなんだ!うっかり見入っちゃったぞ!」

日向 「えへへ」



なんか、嬉しそうっ

なんだか、こっちまで嬉しくなってくる…!







澤村 「日向!?」

日向 「えっ」





バガァン



影山 「!?ばっ…」

東峰 「うわああああ!?」

田中 「ギャーッ」

あなた 「日向あああ!?」






あ、ヤバいヤバい…トビ怒る。




あなた 「ト、トビ…落ち着っ…っ!?」




トビが怒る前に話そうとしようとした時にはもう遅かった。




影山 「…なにボケェーっとしてた…試合中に…」




や、こ、怖い…

後頭部サーブの時と同じ感じ…!?




影山 「俺は知ってるぞ… 「エースはかっこいいけど自分の1番の武器が囮なんて地味でかっこ悪い」 「自分に東峰さんみたいなタッパとかパワーがあればエースになれるのに」 」




あぁ…そうだよ。

日向も囮なんかじゃなくてエースになりたいよね。

なんたって、小さな巨人に憧れてここに来たんだもんね。




影山 「エースがいるって分かってから興味とか憧れの他に__嫉妬してたろ。試合中に余計なこと考えてんじゃねーよ」



あなた 「トビ言い方をっ…」




日向 「…羨ましくて…何が悪いんだ…もともとでっかいお前になんか絶対わかんないんだよ!!」




あなた 「日向…」






見回りの先生が来たけど、武田先生がこの試合までと説得してくれたため試合を続行することになった。




あの2人…大丈夫かな。




影山 「次コイツにトスあげるんで全力でブロックしてください」





あなた 「っ!?」





影山 「大黒柱のエースになんかなれねぇ」



ま、またそんなこと…



あなた 「トビっ…」




影山 「でも、俺がいればお前は最強だ!」










気づいた時には、私の目からは一筋の涙が落ちていた。



西谷先輩や旭先輩…喧嘩…仲間割れ…そんなのいくらあってもおかしくない。



けど、今私にとっては…



あの言葉が、トビの言葉が…胸に来る。





試合には負けた。

でも、西谷先輩はもちろん旭先輩も…それと日向もトビも…!復活したということで!








あなた 「合宿だあああ!!!」

影山 「!?うるさい」

あなた 「あぁ…ごめん」

影山 「てか、お前…泣いてたよな?」

あなた 「ん!?なんの事やら…」






うん、自分でもわかる。目を泳がせながらそんなこと言ったってバレるに決まってる!





影山 「…そうか?」

あなた 「う!うん!」






トビが馬鹿でアホで良かったあああ






月島 「わかりやすすぎでしょっ」




と言って笑いながら山口くんと歩いている月島くん




あなた 「うっさいわぁ!」



日向 「…」


あなた 「日向?」


日向 「…っ!ん!?なに!?」


あなた 「日向…かっこよかったよっ」



私ができる精一杯の笑顔でそう言った。




日向 「っ~///あ、ありがとう…///」




なんだか、照れててさっき言ったかっこいいとは逆に可愛いと思ってしまった。


と、思っていると…






影山 「あなた…帰るぞ」




そう言って、トビが私の肩に腕を回した。





あなた 「ん?うん」







なんだろ、いつもより声のトーンが低い…?