第53話

~楽しみ~
次の相手は伊達工…旭先輩、大丈夫かな?



あなた 「…」



私は横にいた旭先輩をソワソワしながら何度か見た。

すると、それに気づいた旭先輩はこっちを見て首をかしげながら問いかけてくる。




東峰 「どうした?」




気づかれてしまった事に驚いて動揺してしまった。




あなた 「い、いや!大丈夫…かなって思ってしまって…」



こんなこと言われたくないだろうに。私は我に返って否定する。



あなた 「ご、ごめんなさい!こんなこと…言われるの嫌ですよね!!」



東峰 「はははっ…心配してくれんのか」

あなた 「そ、そりゃあ…しますよ。」

東峰 「…大丈夫。勝ってくるよ」




旭先輩は笑顔でそう答えてくれた。




菅原 「なーに話してんの?」


あなた 「わっ!」


菅原先輩が間を割って話しかけてきて、びっくりしてしまい大きな声を出してしまった。




菅原 「お、お〜…ご、ごめんな?」




あまりにも私が驚いてしまったので菅原先輩に謝られ、私は首を横にブンブン振った。




東峰 「割とあなたもビビりかもなぁ」

菅原 「かもなっ」




2人は笑って私の方を見る。




あなた 「試合…応援してます!」




『おう!』










トイレに行こうと歩いていると、にろちゃんにばったり会う。



あなた 「さっきのは何よ〜やめてよねっ彼氏面するのっ」

二口 「え〜いいじゃん別に〜」

あなた 「なんでよっ」




なんだかんだ言って、にろちゃんと話すのは楽しい。

あ、そういえば聞きたい事が…




あなた 「にろちゃんって工業高校でしょ?」

二口 「おー」

あなた 「普通の勉強すんの?」





普通に疑問だった。工業高校なのに普通の勉強をするのか…。





二口 「お前アホなの?」

あなた 「へ?」

二口 「やるに決まってんだろ〜…まぁ結果、実技の方が多いから授業の進み方えぐいほど早いんだよ」

あなた 「あ、そうなんだ」



私が納得して黙り込むとにろちゃんは、ニヤついて



二口 「なに?俺がお前に会いたいから嘘ついたのかと思った?」



そんな風に思ってなかったのに、恥ずかしくなって顔が赤くなっていくのが分かる。



あなた 「お、思わないっ!じゃ、じゃあね!」



この場が熱くなるのを感じ逃げるようにトイレに向かおうとすると、



二口 「悪いけど、勝たしてもらうからな」




後ろからそう聞こえて私は振り向いた。




二口 「お前にいいとこ見せんのは俺だ」




あなた 「…今、私がかっこいいと思えるのはバレーを一生懸命やってる人達だからっ…楽しみにしてる」




それだけを言い残してトイレに向かった。










にろちゃんのプレイ…見るのは初めてだ。






楽しみだな。