第56話

~大人の余裕とテレビ~
日向 「大王様かっけぇ!!早く試合したい!!」

西谷 「おう!サーブ俺狙ってくんねぇかな!?とりてぇ!!」




頼もしいんだか、子供なんだか…




ピッピピーッ




青城はストレート勝ちをした。





お兄ちゃん達との試合…なんか複雑だ。











バスの中、みんなはぐっすり寝ている。
今日は2試合だったもんね。疲れたよね。





そんで私は寝れない状態でずっと明日のことを考えていた。




及川 『なんで勝てないんだっ』

岩泉 『くっそ!』



2人の努力を知ってるからこそ、どっちを応援すればいいのか迷う。
そんなの、今は烏野なんだから烏野を応援しなきゃとは思う。けど…



影山 『俺がいればお前は最強だ!』

日向 『俺にトスもってこい!』



あー。この2人の友情じゃない信頼も見ていて心が躍る。




武田 「及川さん、あしたのことを考えてますね」




あなた 「え、」





武田先生はニコニコしながらバックミラー越しにそう言ってきた。





あなた 「えと、」





武田 「お兄さん達の青葉城西高校、今の仲間の烏野高校。どちらを応援するかなんて決まってるじゃないですか。」





あなた 「っ…」





そうだよ。決まってる。
烏野を応援しなくちゃ…





あなた 「烏n…」





武田 「両方ですよ」





あなた 「え…」






思いがけない言葉でびっくりした。
どちらかを選ばなければとずっと縛られていたのが一気に楽になった気がした。





武田 「選ばないととか、今は烏野ここにいるからとか、考えないで両方応援すればいいんですよ!」

烏養 「そうだな!で、最終的にこっちが勝って大いに喜べ!」




あなた 「〜っ…はい!」





やっぱ、武田先生は先生なんだなと改めて思った出来事だった。








影山 「…」





武田 「…さてそろそろ皆を起こさないと…」






先生 「武田先生ぇー!!」


『っ!!』


先生 「バレー部がテレビに映ってますよーっ!」


日&田&西 「!!!テレビ!?」










日向 「おおお!やってる!テレビ!」

月島 「ローカルニュースじゃないですか」

田&西 「うるせぇ!テレビはテレビだ!」




え、それどういう…




〈__今年も王者が危なげなく全国への切符を勝ち取るのか、それとも彼らを止めるチームが現れるのか!注目ですね!〉



若利くん…強いんだよなぁ…



〈そして続いての注目はAブロック〉



日向 「今日やった体育館だ!」



〈注目はやはり青葉城西高校主将の及川徹くんですね!〉



お兄ちゃんが出てくると同時に、田中先輩と西谷先輩は眉間にシワを寄せ、日向は全て抜けたような顔をしていた。




〈古豪 烏野高校です〉





〈明日の3回戦の相手の烏野高校の印象を聞いてみました〉


及川 〈いいチームですよね!全力で当たって砕けて欲しいですね!〉


〈明日も熱戦が期待されます!頑張ってほしいですね!さて次の__〉



ピッ





私は怒りでテレビを消した。





先生 「ぼっ…冒頭には一瞬試合シーンが映ってたんだよ!皆かっこよかったよ!」


澤村 「先生ありがとうございました」




先生 「あっいや…」





澤村 「よーしそれじゃあ」








澤村 「やるか」



先生 「何を!?」



武田 「ミッ ミーティングですよ!」