第58話

~1番に~
帰り道。日向とわかれてからトビと2人でいつもの道を歩く。

トビはまだ険しい顔をしている。
やはり、お兄ちゃんと戦うという今までにないことで、練習試合後のお兄ちゃんの言葉で


使えない頭を使っているからなんだろう。
(なんて失礼なっBy作者)






家があともう少しというとこでいきなり止まって私より後ろで俯くトビ。





あなた 「??どうしたの??」





と、聞いても何も返してくれない。


具合でも悪いのだろうか…そう思って次にかける言葉を考えていたら、






影山 「………しい」



あなた 「え?」







何か言ったけど全然聞こえない。



私はトビに近づいて俯いている目線に合わせようと顔を覗き込む。






影山 「……俺……だけを、応援して…ほしい……」






あなた 「へ?」






影山 「お前が及川さんの妹だってことはもちろん知ってるし、岩泉さんが好きだってことも結構前から知ってる。」



あなた 「っ!?…なんでそれを…」



影山 「……」









バスの中での会話を聞いていたのだろうか…とても不安そうな顔をしながら顔を上げた。






影山 「俺…だけを応援して欲しい。」






私はその言葉を聞いてひとつだけおかしな点があったのでトビに聞いてみた。





あなた 「俺ら・ ・…じゃなくて?」



影山 「っ…//」





トビは顔を真っ赤にして、





影山 「ボケェ」






顔を隠しながらそう言った。














家の前まで来て、私はトビの方を向いた。




影山 「?」





あなた 「なんで、岩ちゃんのことを好きって知ってるのか知らないけど…私は岩ちゃんがかっこいいと思うよ。」





影山 「な、なんだよ、いき…なり」




あなた 「でもね!」





影山 「っ…」






あなた 「バレーしてるトビは負けてないよっ」







影山 「っ…!?」














それは事実。私たちの中学時代…トビを信じたのはトビのバレーに惚れたから。
あのセットアップでチームを勝たせる事が出来ると思ってたから。





あなた 「だから…」









私は拳を作り、トビの胸の辺りに拳を伸ばした。




あなた 「トビを1番に応援するっ」








影山 「…」







あなた 「今はお兄ちゃん、岩ちゃんは関係ないっ!トビを1番に応援するよ!…それで、烏野を全国に導いてよ」






私は最後に笑顔を作った。






影山 「…おう」







絶対に負けられない試合が…これから始まる。