第63話

~目の前の試合~
2セット目 17ー15


2点差で負けているとこでトビが烏養さんに呼ばれた。菅原先輩の攻撃が読まれ、なかなか点に繋がらなくなってきているからだろう。



あと、ワンプレー…かな






大地先輩がボールをあげ、菅原先輩が旭先輩にトスをあげる。


旭先輩が打ったボールはもの凄い音を立てて青城コートへ。





この3年生が烏野で良かった。と、思わされるワンプレーだった。






そして、トビがコートに。

さぁ…反撃だ。










試合割愛((*_ _)










3セット目、24ー24




デュースまで持っていた烏野。体力は残り少ない。

先に2点差付ければ勝ち…!













何点も何点も取ったり取り返したり…

31ー31






国見 「チャンスボール!!」




あなた 「っ!?」


滝ノ上 「あの13番、他の連中より動きにキレがある…!?まだ余力あるのか…!?」





違う。この時のために…終盤のために…体力を余らしといたんだ…!





ポンッ


ストンッ





あなた 「〜っ!?」




国見のフェイントで青城が逆転。






『オエーーイッ!』







あんなに笑った国見…初めて見た。






日向 「影山さん!!」





あなた 「…?」





日向 「おいまさかビビってんのかダッセー」



ガッ



日向 「ふがし!」





あーいつもそう。仲間に置いていかれたのは確かに怖かったであろう。いや、きっと今も怖いんだ。

でも、それをかき消してくれる存在がここにいる。





菅原 「影山ァー!!!迷ってんじゃねぇぞー!_゙うちの連中はァ!!゙」




影山 「゙ちゃんと皆強い ゙」




独裁者なんかじゃなくなったトビを見せてやれっ!







あなた 「がんばれーっ!!」










お兄ちゃんのサーブ。





前っ!?








大地先輩があげた。けど、乱されたっ






東峰 「レフトオオオ!」

日向 「センタアアア!」





影山 「レフト!」









旭先輩が打ったボールは弾いたが、リベロがあげる。





岩ちゃんが打ったボールは田中先輩があげる。








なかなか終わらない打ち合い。



お願い。








トビ、日向の超速攻。







あなた 「決めろおおお!!」












パアンッ









日向が打ったボールは日向の後ろへ。


33ー31










烏野高校は負けた。









私はギャラリーの手すりを両手で握りしめその手を見た。その手には涙が。











ダメだ。泣くなっ





泣きたいのは、選手だ…










ギャラリーに挨拶をしに来た皆には顔は見せられなかった。











その理由は言うまでもない。










泣き止むどころか、私から出る涙は止まることを知らずにどんどん溢れだしてくるからだ。