第11話

~まだ無理なんだ~
話終えると、皆がこっち向いて涙目になっていた。

やっぱこの話しない方が良かったんじゃないかと思い始める。



あなた 「あ、あの…」



菅原 「及川さん!頑張ったね!」



あなた 「え?」



澤村 「もう無理しなくていいからな!」



あなた 「は、はい…?」




そう言ってキャプテンと菅原先輩は私の頭をわしゃわしゃ撫でて慰めてきた。


チラッとトビの方を見ると、

中学から一緒の私でも見た事のないような笑顔でこっちを見ていた。



影山 「帰るぞ」



とだけ言って私の前を歩いていく。





ただ逃げて烏野に来た私でも、ここにいていいのかな…。





影山 「いいに決まってんだろ。」


あなた 「え、声に…出てた?」

影山 「おー」

あなた 「っ///」

影山 「お前はここにいていいんだよ」

あなた 「…ふふっ…そっか」




私にとってトビがどれだけ心強い存在か…知らないんだろーなぁ







あなた 「ただいまぁ」


及川 「あっ来た!遅いよぉ」

あなた 「あーごめん、なんかあった?」

及川 「別になんもないけど…」



何を言いたげにしているのかわからない。

けど、何か隠していることはわかった。




岩泉 「あなた、及川の部屋で話がある」



真面目な顔で岩ちゃんが言ってきた。



あなた 「ん?うん?」




なんの話だろ…?








私はベッドの前に座らされ、お兄ちゃんと岩ちゃんはベッドに並んで座っている。


おい、お兄ちゃんはなぜ足組んでんだよ…




岩泉 「お前、中3の頃酷い目あってたってほんとか」




え、なんで…




及川 「なんで俺達に教えてくれなかったの…」




あ、それで拗ねてるように見えたのか。





あなた 「えっと…誰から、聞いた、の?」

岩泉 「…」

及川 「…」



なんで黙るんだよ〜




あなた 「っ〜…誰から聞いたかは知らないけど、今は全然平気だから…。」



岩泉 「そういう問題じゃ…」


あなた 「じゃあ誰から教えてもらったか言って」


岩泉 「っ…」


私から目を逸らして岩ちゃんは言うのをためらっている。


あなた 「言わないならご飯食べに…」


すると、お兄ちゃんが…




及川 「金田一と国見が言ってた。」




それを聞いて私は、驚きを隠せなかった。

だって、だって…あの2人が…?




あなた 「どーいうこと…」



と聞くと、お兄ちゃんは私の目をちゃんと見て答えてくれた。




及川 「あなた…元気ですかって聞かれて。俺達、あなた達の仲知ってるの中1までだったから…自分で話しかけないのって聞いちゃってさ、それで…」



あなた 「そっか…」



私達、3人は何も言えず…何秒たっただろうか。


そう思っていると、お兄ちゃんが口を開いた。



及川 「あなたに、謝りたいって…」







うん。知ってた。



体がどんなに大きくたって、中身はただの中学生…

心が狭くなってしまうことなんて当たり前のようにある。



高校生になってから忘れようとしても頭の中から離れない。


私が嫌がらせを…いじめをされてたのだって1年丸ごとってわけじゃない。

私自身が1番心が狭いんだとわかってた。




普通のチームメイトだった時に戻りたい。
みんなで喋りたい。



けど、その中にトビも居ないと意味が無い。





及川 「あなた…?」




悲しそうな声でお兄ちゃんが私の名前を呼ぶ。




あなた 「うん…わかってる。」





とだけ言い残し、部屋を後にした。







まだ、













私には…無理だ。










┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




いいね👍&お気に入り⭐お願いします!!

コメント🌾も待ってます!!