第27話

~最低な人~
夕食を食べ終え、片付けも終わった。




烏養 「先生〜電話鳴ってんぞー」




武田先生は慌てて烏養コーチの元に行く。


武田 「はい…はい…え!?」





何やらものすごく驚いているけどどうしたんだろ。




武田 「はい…失礼します。」





誰だったんだろ?

凄い複雑そうな顔をしてこちらへ向かって来る武田先生。




武田 「及川さん…ちょっといいですか?」

あなた 「はい…?」




え、私!?なんかしたっけ?









武田 「あのーですね、とても言いにくいんですが、」

あなた 「はい」

武田 「及川さんを音駒のマネージャーとして1週間貸してほしいとのことで…」





!?!?!?




あなた 「わ、私が…ですか?」

武田 「はい。」






音駒…なんでだ。

マネージャーをどちらか貸してほしいとかじゃなくて、指名で…まさか…。





あなた 「明日からですかね?」

武田 「はい…みんなが起きる前に行きましょう。僕が音駒の合宿所まで送って行きます。」

あなた 「ありがとうございます」




武田先生…なんだか、泣きそうな雰囲気だけど…まぁあの猫又監督だもんねぇ

断れるはずないし…。










影山 side



朝から、あいつの声がしない。

いつも西谷さんや田中さん、日向達と騒いでるのに…。


なんでだ。




武田 「みなさーん、朝食を食べながらでもいいので聞いてください」



一斉に先生の元に視線が集まる。





武田 「突然なのですが、今日の朝から及川さんは音駒高校の宿舎に行きました。」





『え、』




理解をするのにしばらく時間がかかった…。








あなた side




あなた 「烏野高校バレー部マネージャー1年の及川あなたです。今日から約1週間よろしくお願いします。」


『お願いしまーす!!』


? 「うおおお!女子…マネージャー!?…うぅ」

? 「おい、引いてるぞ」




モ、モヒカン…。


日向と同じくらいの身長。


それと、




黒尾 「よぉあなた」



トサカ頭の黒尾さん。



あなた 「やっぱ、あんたでしょ。うちを呼び出した理由。」


黒尾 「あはっわかった?」


あなた 「わかったもなにもあんたしか知らないし…」


研磨 「クロ最低。」


あなた 「…あ、迷子だった人。」


黒尾 「はははっそうそう!」


研磨 「…」




あら、怒らせちゃったかしら()



? 「なんだよ、黒尾の知り合いか?」



あ、日向と同じくらいの身長の人だ。




黒尾 「あぁ…研磨探してる時にたまたまな」

? 「ふーん…俺、夜久。よろしくな」

あなた 「ど、どうも」









音駒の練習見れるのもいいけど、やっぱ烏野の練習が見たいなぁ…




あなた 「はぁ…」





黒尾 「ため息なんてついてどうしました?」




なんでそんなニヤニヤしてんだよ…





あなた 「あんたのせいだよ。」

黒尾 「ごめんてぇ…」

あなた 「そんな思ってないでしょ…」

黒尾 「あはっ」




右手で後頭部をポリポリかきながら、こっちに寄ってくる。




あなた 「黒尾さん…最低。」

黒尾 「君のこと気に入ったんで…」

あなた 「そりゃどーも」

黒尾 「よしっ…切り替えて練習だぞ練習!」

あなた 「私、練習しに来たんじゃないし」






呆れた顔でそう言うと、歯を見せながら笑う黒尾さん。

最低な男ですね。