第63話

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2021/04/28 15:02
数日後

事務所

『っ』

┅┅┅┅┅┅┅┅┅
あなたへ

僕は君を愛してるんだ
ねぇ?なんで?
なんであんな男と?
僕がいるのにさ?
君にとって僕は彼氏だろ?
あんな男より僕の方が
ねえ?わかるかい?
僕はこんなにも君が好きなんだ
僕は君を愛してるんだ
早くあんなやつと別れてね?
僕の愛しのあなた

君の愛しのフィアンセより
┅┅┅┅┅┅┅┅┅

あなたはあの日からずっとこの手紙に苦しまされている。
毎日送られてくる手紙。
事務所だけじゃない、家にも送られてくる。
それに最近はストーカー行為にも悩まされている。
だがそれだけじゃない脅迫状も送られてくるのだ。
試合に出るな、と
あなたはバスケが好きなぶん苦しんでいる。
自分がまいたたねなのにどうにもすることが出来なかったから。
景虎に話結局試合には出ないことになった。

笠松side

最近あなたの様子がおかしい。
今まで連絡はとっていたが俺もあなたも忙しかったから3日に1回くらいのひんどでしていた電話を毎日のようにするようになった。
いつもあなたから電話がかかってくる、別に嫌ではないが明らかにおかしい。
黄瀬にでも聞いてみるか。

黄瀬「📞笠松先輩!どうかしたんすか?」
笠松「あ、いや、最近あなたの様子どうだ?」
黄瀬「📞あなたっち?普通っすよ?」
笠松「そうか」
黄瀬「📞どうか、したんすか?」

いつものおちゃらけたような声ではなく真剣な声の黄瀬に驚いたが俺は最近のあなたについて話した。

黄瀬「📞まじっすか...もしかしたらストーカーとかっすかね」
笠松「は?」
黄瀬「📞芸能人は結構あるんすよ」
笠松「そんなわけ」
黄瀬「📞俺もわかんねぇっすけど一応あなたっちの事務所の人に聞いてみるっスね」
笠松「よろしく頼んだ」
黄瀬「📞笠松先輩!もし!もしもあなたっちが苦しんでたら寄り添ってあげてくださいね!」
笠松「!?ああ」

俺は芸能人じゃねぇから正直わかんねぇでも、あいつが苦しんでるのを知らなかったくせに一緒にいていいのか迷ってた。
今回ばかりは黄瀬に感謝だな。

俺はあなたの彼氏だ、あなたが苦しんでるならなんでもしてやれる。

だから、俺を頼ってくれあなた。

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