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第2話

素直じゃない自分

「なぁ」

「…ん?」



テレビのニュースを見ながら、友人にもらったのであろうチョコレートを頬張る彼女。

まさか、すべて自分で食べるつもりなのだろうか。


「…それ、一人で食うの?」

「当たり前じゃん」

「太るぞ」

「う、…うるさいし」

「俺が食ってやるって」

「ちょっと…ダメ!」



まさか彼女が、“自分のより他の子が作ったチョコの方が美味しいから”という理由で俺に食べさせないようにしているということなど、知る由もなく。



「腹減ってるんだよ、お願い」

「…じゃあ帰れば?」

「ったく…可愛くねーの」


零れる本心でもない言葉。

一瞬彼女の表情が暗くなったことにも気付かず、何だかいたたまれない気分になって 部屋をあとにした。


“玄関から帰ってよ!”

といういつものセリフを聞きながら。



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若林
若林
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