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2018/02/26

第1話

半年①
朝、私は『あいつ』との待ち合わせ場所に向かった。


「はよ、あなた」


私の姿を見つけて、あいつ――三上(みかみ)遼介(りょうすけ)は言った。

ちなみに私の彼氏だ。

「……おはよう。
いつも私より早いけど、三上って何時にここ来てるの?」

「そんなに早くないぞ。さっき来たところだ」

「今日私、いつもより早く来たんだけど」

そう言うと、少しの沈黙のあとに「うるせぇ」と呟かれた。

ほら、早くから来てるんじゃん。

「別にいいのに。私の方が早かったら待つだけのことだし」

「それは嫌だ。というか、キャプテンは早起きしないといけねぇからそのついでで早くここに来てるだけで、だから気にするな」

……どういう理由だよ。

さっぱりわけがわからなかったが、私を待たせまいとする三上の優しさは伝わった。

「ありがとう」

笑いかけて、通学路へ方向転換する。

右の車道側に三上が並んでくると、私達は恋人繋ぎをして歩き始めた。