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2018/03/19

第11話

二年①
――……あ、と、スマホのロック画面を見て思った。

今日は、私が遼介と付き合って二年目の記念日だった。

「……早いな」

呟いた頃、スマホが手の中で振動を始めた。

表示される名前は。

「はい」

『やっほーあなた。交際二年おめでとう』

「ありがとう、怜(れい)」

幼馴染みの初崎(はつざき)怜。まぁ、幼馴染みって言っても、保育園が一緒で、高校で再会したくらいのものだけど。

あと、お互いがお互いの初恋相手。

『今日の午後からデートするんでしょ?楽しんでね』

「うん。……そう、ずっと聞きたかったんだけど」

『ん?何?』

「私が“変わってない”ってどこが?」

思い返せば、怜があの「れいくん」だと知る前から怜は“変わってないね”と私に言っていた。

自分で言うのも何だが、保育園児の頃の私はよく喋ってよく笑うかわいい(愛想がいい)子だった。しかし今はどうだ。

・声を上げて笑うことがほとんどない
・そもそもそんなに笑わない
・話すより聞く派

共通点一個もなくない?

『……どこがって……全部?』

「全部!?」

それはおかしい……!「全部変わった」ならわかるけど、「全部変わってない」はない!!

『あはは。そういうところだよ』

「……よくわからない」

『あなた。飾らないのが、あなたのいいところだよ。変に女の子になろうとしなくてもあなたは充分女の子だ。あとね、遼介といる時は結構笑ってるよ?だから、不安にならなくて大丈夫』

静かな声が電話越しに響いてくる。私はふっと笑ってしまった。

さすが、怜は何でもお見通しだ。

「……ありがと。楽になった」

『いいえ』

少し微笑み合って、軽い談笑をしたあと電話を切った。