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2018/03/20

第12話

二年②
午後1時。

待ち合わせ場所に行くと、遼介は既にそこで待っていた。


……そして聖蘭高校生らしき女子に囲まれていた。


「めんどくさ……」

はぁ、とため息が出る。

遼介と付き合ってから、聖蘭高校で私達のことを知らない人はほぼいない。入ってくる新入生も、遼介を狙えば必ず私の存在を知ることになり、勝手に噂として広めてくれるからだ。

けれど、三年生の秋といえば、もうすぐ卒業。遼介を見る機会もなくなる。そのため、聖蘭高校の女子(ほぼ下級生)は姿を見つける度に遼介を取り囲むようになった。

まぁ気持ちはわからなくもないけど……とにかく面倒なんだよね。

「ごめん、待たせて」

近付いてそう言うと、そこにいた全員の視線が私を向いた。

うわ、これこれ。この瞬間大っ嫌い。

心の中で思いっきり嫌な顔をする私に、遼介は嬉しそうな笑顔を見せた。

「気にすんなあなた。行こうぜ」

じゃあな、と女子達に別れを告げて、その後は名残惜しそうな女子達へ目もくれず私の元に歩いてきた。

こういうのはちょっと……嬉しい。

「何笑ってんだ?」

「別に。遼介って私のことすごい好きだよなって思って」

「は!?」

途端に赤くなる遼介がおかしくて、笑う。そんな私達の手が自然に繋がる。

他愛ない話をしながら、私達は歩みを進めた。