夏穂side
あっ、佐奈達帰ってきたーっ!
……まぁボロボロだけど生きて帰ってきて良かった。
……あれ、なんでだろう。
なんか2人とも嬉しそう、え、怖っ。
さて、ということは3回戦があり、
また運命のプレイヤー選びが始まるわけね。
例の音が聞こえる。
ガッシャンッ!
……とりあえず目を開きましょう。
1、2、3!
……私、私?!
違うか……そっか。
あれ、ちょっと待って。
敵側は私を捕まえたいんだから
死ぬかもしれないゲームのターゲットに
なんか選ばないよな。そうだよな。
そう言えば、他になんかあった気が……
そう、それ!
ご褒美だよ。それないと意味ないじゃん!
珍しく怜央の天才的センス発揮だー。
というか間取り図ってナニ?
怜央が言った場所の壁を
ひっくり返したらあらまびっくり時限爆弾。
うわぁー、
ちゃんと赤と青の導線ってあるんだね……
ちょっと感動、切りたいな。
この部屋が爆発するまであと1:28:47
ーNoside
パチンッ
狂ったように俊に詰寄る2人。
さすがに俊の眉間にもシワがよっている。
ディスクにパソコンを置いて座る2人。
……少し不安な3回戦目がスタートする。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!