……え、私って働けないから
戦兵団クビになったりしないかな？

この状況困るなぁ、ほんとやだなぁ。
すっごい暇だし。怖いし。

前世の私って通り魔だったりしたの？
婚約中の女性刺したりした？！

と妄想を膨らませても
暇を持て余している状況は変わらない。

ガッシャーン

……え、え、え？！
扉から2人が出てきて、
あれ、私今なんで引きづられてるの？！

しかも何その意味深な発言。怖いんですけど！
というかそういうアドバイスは
人が連れ去られる前に言ってくださいよぉ……
もう抵抗できないんですよ？！

もうやだよぉ。

袖を掴まれて凹みながら引きずられる私を横目に
るんるんと袖を掴みスキップする朱莉さん。

……やっぱり、
私2人は殺したな、前世で。

。

……時は進み今
私は医務室で採血中です。

注射が苦手な私からしたら
なんの拷問なのか……。

楽しいやる気はどこへやら
早速、研究者モードに入った朱莉さん。
光の無い目とメガネが怖い。

なるほど、生きて帰ってくることだな。
ってそういうこと？！

……さよなら私の健康健全ライフ。

……AB型がレアということを初めて知った
私なんかには何も分からないのでそうしてください。

。

……なんやかんや洗いざらい
私が覚えてないとこまで吐かされました。

もう生きていけないような黒歴史も 
たくさん出てきたし、
懐かしいこともあったんだけど、

そんな投げやりに聞かれても。
付き合わされて何も進まなかった
私こそ聞きたいんだけど？！

手のひら返しが素早いですな。

……ほんと、昔から
動物ホイホイだったな。
害虫取りの囮にされたこともあったし。

そんなの溜まったもんじゃない！
私のせいでも何でもないじゃない！

……あ、そっか。前世で2人刺したっけ？
あはは……。

……どうやらほんとに自由はないようです。