第13話

第13話「合格と決断」
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2021/04/03 03:58
作者(コトリ)
作者(コトリ)
【微調整のお知らせ】
すでに雷魔法出したくせに←
光魔法を作ってしまった文系バカ作者により
光汰の魔法は重力系魔法になります()
皆様そして光汰君、ごめんなさい()
あれから一ヶ月。
死ぬような、
というか何人か実際死んだんだけど……。

とりあえず血反吐を吐くようなあの厳しい訓練を終え
私達は今、卒業式をしてます。
というか兵士訓練校にも卒業式っていう概念あるんだね。
ねぇ、あともう1つここにもある
学校あるある言っていいかな?
「校 長 の 話 が 長 い」
開始から20分、
兵士としての責任どうこうが
繰り返されております。
なに、これは
忍耐力と脚力の訓練なの?
あ、ようやく終わったぁ!
……座った瞬間先生に睨まれた。
そして私はやっぱりこれは訓練だと思うことにする。
一般兵士
今から入団希望書を渡す。
荷物引き取り日、明後日までが期限だ!
え、考える間もないじゃん。
一般兵士
この
戦兵団せんぺいだん守兵団しゅへいだん創兵団そうへいだんの内
希望の兵団を書いてもらう。
戦兵団。
マーキュリアル外の魔族の討伐を目的とする
最も死亡者の多い過酷な兵団。
守兵団。
民や王族の護衛を仕事とし快適な内陸部で働けるため
最も志望者が多い兵団。
創兵団。
天井の補給兵士の装備等技術開発を目的とする 
座学の成績優秀者15人しか行けない兵団。
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
はぁ。
つい、ため息をつく。
戦兵団は死を覚悟し、民に命を捧げる。
私にきちんとできるのかな。
まぁ、ずっと決めてたし
戦兵団しか行くとこないんだけどね!

海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
ただいまー!
私は部屋に戻って思いっきりドアを開ける。
文月 双葉
文月 双葉
おかえりー。
みんな机に集まって
入団希望書を手にしている。
……なんか入らないといけないっぽくない?
私はサッと靴を揃えて机の端っこを陣取る。
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
みんな、どこ行くの?
この部屋のみんな座学の成績上位15人に
入ってるからどこでもいけちゃうんだよな。
文月 双葉
文月 双葉
んー、私はやっぱり戦兵団かな。
楽しそうだ!
双葉がいるなら問題はない。
これでボッチは回避できた、
ようやくっ、心置きなく入れる!
錐妖 怜央
錐妖 怜央
夏穂は?
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
もちろん戦兵団!
錐妖 怜央
錐妖 怜央
なら俺もそれで。
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
ちょっと待ったっ!
言うと思ったんだよ……。
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
せっかく空間魔法が使えて、座学も2位で
創兵団からのお誘いも受けてるのに?!
錐妖 怜央
錐妖 怜央
……?あぁ。
みんなのため息、
咲の満面の笑み、
双葉からの謎のつつき。

もうしょうがないみたい……。
糸宮 咲
糸宮 咲
私も戦兵団よ。
……もう何も言わないよ?私は。
早崎 光汰
早崎 光汰
まぁ、俺もそこかな。
……まぁ約束したしね?
当たり前ナンダヨ、ウン。
川下 沙奈
川下 沙奈
戦兵団。
生存率が今ぐっと上がった気がする。
纏入 蒼
纏入 蒼
まぁ、僕も戦兵団かな。
……もしかしてこのノリで行けば。
茶谷 悠里
茶谷 悠里
ぼ、僕も戦兵団に!
ほら!
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
あんた創兵団どうすんのよ?!
茶谷 悠里
茶谷 悠里
え?
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
行かないの?!
茶谷 悠里
茶谷 悠里
え、そんなに嫌だったんですか……?
震え声と涙目。
駄目だ、可愛い。
海鳴 夏穂
海鳴 夏穂
ま、まぁ嬉しいけどぉー?
茶谷 悠里
茶谷 悠里
なら、いいですね!
涙なんてない目でにっこり微笑む悠里。
こいつ、演技しやがった?!
くそぉー、腹黒だったこと忘れてたぁ!
でもまぁこの部屋のメンバーで
戦兵団にいけるのは素直に嬉しかった。
もう最後になる自分のベッドで
私はぼんやりと戦兵団で働く私達を想像して、寝た。

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