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第1話

可憐なる月光と、探偵の闇
61
2021/06/03 13:47
星乃 月海
星乃 月海
ふぅ、ふぅ……
あぁ疲れる、私死ぬよ??倒れるよ??
此処は博物館。
私は、博物館の廊下を全力で走っていた
星乃 月海
星乃 月海
全く、人使いが荒いなぁ
警察「居たぞ!!ムーンだ!」
星乃 月海
星乃 月海
おぉ来た
そう、私が今やってるのは、囮
本当に人使いが荒い………私女の子だよ!?
こういうのは男子の役目でしょ
星乃 真琴
星乃 真琴
………頑張れ
小型の通信機器から真琴の声が聞こえてくる
コイツは、兄弟の真琴。
人使いが荒い私の弟だ。
星乃 月海
星乃 月海
これ、結構疲れるんだけど……
星乃 真琴
星乃 真琴
…………頑張れ
星乃 月海
星乃 月海
はぁ
とりあえず外に出よう
私は、博物館の庭に向かった
星乃 月海
星乃 月海
わぁ!ひっろ!!
ここの庭は、多分だけど
学校の運動場の8倍位ある。
ここなら飛び回れそうだ。そう思って私は
背中の翼をひらいた。
そのとき、白髪の男の子が私を凝視していた。
そりゃそうか、急に翼が生えたら
私でもビビるわ


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矢追 視点
秋穂 矢追
秋穂 矢追
っ…………、
何なんだアイツは……!!
急に翼が生えたかと思うと、飛んで、僕達を見下ろしている
翼は宝石の様に輝いていて、とても綺麗だ
秋穂 矢追
秋穂 矢追
………駄目だな、何で怪盗なんかに見惚れているんだ?
それでも彼女は月光を浴びて凛と、そして、強く、
宙に浮いていた。
その姿はまるで、亡くなった僕の姉様に
そっくりだった。
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矢追の回想
秋穂 矢追
秋穂 矢追
姉様!姉様!
星乃 月海
星乃 月海
ん?何
秋穂 矢追
秋穂 矢追
あのね、僕とオセロやろ!
星乃 月海
星乃 月海
オセロね?いいよ、遊ぼ!
姉様は、すごく優しかった。
例え、自分が苦しくても、辛くても、
誰にも迷惑を掛けないように、自分を隠して来た。

それは、実の弟にだとしても……………
星乃 月海
星乃 月海
ゴホッゴホッ………、ウッ…………
大丈夫、だい……じょ、ぶ、……
矢追、だい……じょぅぶ、だから
そして、姉様は
バタン  と、倒れた。
秋穂 矢追
秋穂 矢追
姉様?姉様!!
誰か!!誰か、姉様が!!!
それから、姉様は亡くなった。
まだ16歳だったのに、母様や、父様より先に、亡くなった………
悲しくて、悲しくて、堪らなかった……
でも、新しい姉様を見つけた✨
アイツを捕まえて、僕の新しい姉様にするんだ!!
大丈夫、大丈夫、きっと出来る。
僕なら出来る。
秋穂 矢追
秋穂 矢追
ふふっ、待っててね?
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星乃 月海
星乃 月海
クシュンッ……誰か私の噂した?
星乃 真琴
星乃 真琴
するわけ無いだろ?
このへっぽこ
星乃 月海
星乃 月海
酷いよぉ
(´;ω;`)






















君は、僕のコレクションに比べて
どれだけのものなのか、楽しみだよ♪

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