ーー🐱sideーーーーー
いつものように練習をしていると…
え?あなた…?
するとそこには
大きな袋を抱えた
あなたがいた。
あの…手に持っているのは…?
まさか、差し入れか?
いやいや。
そんなはずっ…
グイッ。
こんな俺たちに…?
いつもあんなに嫌がらせをされているのに…?
袋を受け取ろうとすると…
あなたの右手に赤黒く変色した痕がある…。
バッ。
そう言って隠すあなた…。
俺は…
ふつふつと怒りが込み上げてきた。
こんなに声を張り上げたのは
いつぶりだろうか…。
自分でも何が何だかわからなくなっていた。
ツカツカツカッ…
俺は自分を抑えられなくなり
ガッッッ!!!!
そのままテヒョンを殴った。
それは自分にも向けて放った言葉だった。
今までずっと
見て見ぬ振りをしてきた
自分に…。
ポンッ。
なんだ?こいつら
まだ分からないのか…?
俺だって今までのアシスタントを
庇ったことなんて一度もない。
でも…
あなたは…っ!
そのまま言い争いをしていると…
バンッ🚪
あなたは突然走って出ていってしまった。
…フッ。
そりゃそうなるよな…。
そのままスタジオには気まずい空気が残り
それぞれ休憩をしていた。
しばらくすると…
バンッ🚪
大量の保冷剤を抱えたあなたが戻ってきて
テヒョンの元へ駆け寄り
そう言って
俺が殴ったところに保冷剤を当てた。
なんで…
あんなことをされてまで
こんなに人のことを考えられるんだ…?
そう思っていると
違う…。
そうじゃないのに…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!