あなたside
ズギッ!!!!!!!!!!!!
また、、、頭が痛い、、、
ドクン、、、ドクン、、、
さっきから頭痛の来る間隔が
狭まっているような気がする。
だんだん、人間の体に近づいていってるのかな、、、
私の手から伸びている血で出来た有刺鉄線状の縄は、
飢餓状態の無惨を絡めとっている。
これが、あといつまで続くか、、、
でも、主な戦力になる上弦の鬼は全て倒した
みたいだし、あとは鳴女をどうにかするだけっ、
ズギッ!!!!!!!!!!!!
時間がないっ。
私も、動かないとっ。
手から伸びている血の縄を付近の建物を支えている
柱にくくりつけ、固定した。
この縄は私の血から作られている。
手からその縄が離れても、遠隔操作が出来る。
縄をくくりつけ終わったその時だった。
ガァアッ!!!!!!!!!!!!
雑鬼が襲ってきた。
ズババババッ!!!!!!!!!!!!
ドチャドチャッ、、、
頸を斬った。
なのに、、
ズズズスズッ、、、
死なないっ、、、
そう。私は今、鬼なんだ。
同じ種族である鬼は、鬼を殺せない。
無惨しか、鬼を殺せないんだ。
ガァァアッ!!!!!!!!!!!!
ズババッ!!!!!!
背中をざっくりと斬られた。
ボタボタッ!!!!!!
血が零れる。
傷の再生も、、、遅くなってきてる。
グズグズ、、、
次々来る鬼の攻撃を避けながら、
三十秒ほどでやっと再生した。
鬼も殺せない。傷の再生も遅い私は、
逃げることしか出来なかった。
私の、私の日輪刀さえあればっ、、、
その時だった。
ブチブチブチッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無惨を拘束している方から、
何かを引きちぎる音が聞こえた。
まさかっ、、、!!!!
拘束を引きちぎって自由になった無惨は
私にニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。