あなたside
私の目に飛び込んできた光景は、
あまりに残酷なものだった。
炭治郎は、頭と左肩を負傷し、血だらけで、立っているのがやっとの状態だった。
伊之助は横腹を負傷し、片膝を地面につけ、苦しそうに肩で息をしていた。
善逸は右肩と、横腹を負傷し、その場に座って呼吸で止血をするのに必死だった。
そして、
毒のせいで上手く避けることが出来なかった宇随さんは、左腕を失い、その場に倒れていた。
貫かれて踏ん張ることが出来ない右足を引きずって宇随さんに近づく
宇随さんの胸に手を当てる
心臓が､､､動いてないっ､､､
ビュッビュッ!!!!!!!!
避けないとっ､､､
右足が、使い物にならないっ、
ボタタッ
傷口が大きい､､､出血が酷い､､､
矢が当たるっ､､､
ズババババババババッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
善逸が矢を防いでくれた。
全員の、
こんなこと普通なら不可能だ。
全員に飛んでくる矢を全部1人で防ぐなんて。
さっきのあの技の速さは、霹靂一閃の比にならない程速かった。
善逸って霹靂一閃しか使えないんじゃなかったっけ、？
善逸､､､右足、引きずってる、？
そうか、さっき善逸の使ったあの技は尋常では無いほどの速さだった。
それなりに代償はあるはず。
もし右足で踏み切ってあの技を出したのだとしたら、
きっと右足は､､､
やっぱり、!!!!
私のせいで善逸に無駄な負傷を負わせてしまったっ、
グッ､､､
私も、私も頑張らないと、!!!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。