善逸side
俺は、綺麗な夕日で紅く染まった空を見ながら昔のことをふと思い出した。
_______________
俺は捨て子だった。
親のいない俺は誰からも期待されない。
誰も俺が何かを掴んだり、
何かを成し遂げたりする未来を夢見てはくれない。
誰も望んではくれない。
1度失敗して泣いたり、逃げたりすると、
あぁ、もうコイツはダメだって離れてく。
でも、じいちゃんは違った。
_______________
じいちゃんは俺を何度だって根気強く叱ってくれた。
何度も何度も逃げた俺を、
何度も何度も、引きずり戻して、、、
俺が厳しい鍛錬に耐えられなくなって、夜逃げしようとした時も、
ダダダダダダダダッ!!!!👣👣
ガッ!!!!!!!!
(足を引っ掛けられる)
ズシャァァァア!!!!!!!!
ボカボカッ!!💥💥
バキッ💥💥
ズルズルズルズル、、、
いやあれは明らかにちょっとやりすぎだったと思うけど、
じいちゃんは絶対に俺を見限ったりしなかった。
_______________
いいんだ善逸_______________
お前はそれでいい。_______________
ひとつ出来れば万々歳だ。_______________
一つの事しか出来ないなら、_______________
一つの事を極め抜け_______________
極限の極限まで磨け_______________
善逸、、、極めろ_______________
_______________
next
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!