カナヲside
やっと着いたっ、、、
ここが、師範のいる部屋の扉。
ギイッ!!!!!!!!!!!!
勢いよく扉を開けた。
鬼に吸収されかけてるっ、、、
早く助けっ、、、、
そのような甘い考えは今すぐ捨てなさい___________
私は鬼に喰われて死ななければなりません_______
どうしたらいいの?
カナヲはどうしたい?_______________
私はっ、、、
苦しい事も、楽しい事も、悲しい事も、
人一倍経験してきたカナヲが出した答えは________
何も間違ってないと思うよ_______________
もっと自分に自信を持って。_______________
あなた、ありがとう。
私、自分を信じてみる。
バッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は、鬼と師範の密着している部分の
境目に刀を入れた。
ググッ、、、
ケタケタと余裕の笑みを浮かべる鬼を前に、
私の堪忍袋の緒が切れた。
ギギギッ、、、
例え師範が捨て身でこの鬼に喰われることを
望んでいたとしても、、、
私は師範をこの鬼に喰われて失いたくない!!!!!!
刀を怒りとともに強く押し付けた。
鋭い扇を両手に持ち、私に向かって振りかざした
ズババッ!!!!!!!!!!!!
ボタボタッ!!!!!!
まずい、、、
攻撃を受けてしまったっ、、、
師範を吸収するのに必死で両手が塞がってたのにっ、、、
判断を間違えたっ、、、
これじゃ私も死ぬっ、、、
ズババッズバッ!!!!!!!!!!!!
ビチャビチャッ!!!!!!
血が飛び散る。
諦めないっ!!!!!!
絶対諦めないっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
二対の扇を私に向かって大きく振り上げた。
ブンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
目をギュッっと瞑る。
死んでも辞めない。
そう覚悟を決めた時だった。
ガキンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガキンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
鬼が持っていた二対の扇が
鬼の手から離れ、宙を舞った。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!