宇髄天元side
俺は今、胡蝶の弟子であるアオイと
蝶屋敷の病室で眠ってる禰豆子の見張りをしている。
俺の妻である、須磨、まきを、雛鶴も
見張りに協力してくれている
アオイは枕元に座って、俺は蝶屋敷の縁側に腰かけ、
月を眺めていた。
こんな日の夜だから感じてしまうのか、
丸々と大きく綺麗に光る月はどこか不気味な雰囲気を
漂わせていた。
俺だけ無限城に行けなくてすまない。
どうか、、頑張ってくれっ、
悔しい。
皆と同じ場所に行けないのが悔しい。
力になれない、役に立てないのが悔しい。
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アオイside
私は今、珠世さんの開発した薬を飲んで
眠っている禰豆子さんの横に腰掛け、
みんなの帰りを待っていた。
禰豆子さんが眠って、3日が経った。
今日も変わらず優しい寝息を立てて眠っている。
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禰豆子side
禰豆子。_______________
禰豆子。_______________
だれかのこえが、きこえる。
起きて。皆を助けるのよ。_______________
起きなさい。禰豆子。_______________
アオイ、ちゃん、
わたし、いかなきゃ。
ダッ!!!!!!
思い切り走り出した。
バリンッ!!!!!!!!!!!!
病室の窓ガラスを割って飛び出した。
ダダッ!!!!!!
はやくいかないと、
みんなを、たすけるために。
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タッタッタッ!!!!!!
ズザザッ!!!!!!
地面に障子の戸があった。
ここにはいれば、、
何となくそんか気がして、
ドガッ!!!!!!!!!!!!
足で蹴り壊して中に入る。
ザワッ!!!!!!
ここが、おにいちゃんのいるところ、、、
ふと無限城の端に目をやった時だった。
お兄ちゃん、!!!!!!
お兄ちゃんは青ざめた顔をしながら
ある所に向かって必死に障害物を斬って進んでいた。
お兄ちゃんの目線の先には、
大量の鬼に襲われて苦戦している隊士の隊がいた。
たすけないと。
ダッ!!!!!!
トンっ、、、
一瞬で隊士達の元へ移動する。
隊士 「なにか来たぞ!!!!!!」
隊士 「鬼か!!!!!!」
隊士 「鬼の数が多すぎる!!!!!!!」
人間は守り、助けるもの。
誰も傷つけさせない。
ゴォォォオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。