しのぶside
八重さんを見張っておくようにと頼まれた。
もし、八重さんが鬼だった場合、善逸くんは血鬼術にかかっている可能性が高い。
八重さんが鬼かどうか確かめる方法は、、、
あれしかない。
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夜になった。
八重さんと並行して一緒に観察しておきたかった善逸くんは今日に限って任務があり、いまさっき任務先に向かって出発した。
そして、私は善逸くんを見送った後の八重さんに声をかけた。
その後、診察室へ行き、八重さんにお茶を出した。
八重さんのお茶には藤の花の毒が入っている。
人間であれば、藤の花の毒は無害だけど、
鬼なら藤の花の毒は少量でも十分効く。
そのお茶を飲んで毒が効いているようなら鬼。
なんの反応もなければ人間。
簡単に言えば八重さんが鬼か人間かを確かめるため。
その後、なんの疑いもなく、八重さんは藤の花の毒が入ったお茶を飲み干した。
なにも反応がない、、、
八重さんは、
鬼ではなかった。
でも、あの伊之助くんが間違えることなんて、、、
分からない。
そう考え事をしていると、
八重さんはそう言って顔をしかめた。
どうしようかとあたふたしていると、
ガララッ🚪
またこんな都合の悪い時に、、、
あなたさんは来てしまった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。