甘露寺side
まだ見つからないわ!!!!
こんなに上弦の鬼に遭わないことってある?!
ギュン!!!!!!!!!!!!
壁が勢いよく突き出てきた。
さっきから私ばっかり、、、
恥ずかしいっっ!!!!!!!!
後ろから声を掛けられて驚いた。
チャ、、、
伊黒さんが私を後ろに移動させ日輪刀を構える。
確かにこの子は鬼だけど、
私、、、馬鹿じゃないわっ、、、
愈史郎くんの指さした方向に目をやると、
この忙しく状況の変わっていくこの場所で、
高く積み重なった部屋の頂上にのうのうと座り、
琵琶を構えている鬼がいた。
あんな所に上弦の鬼がいたなんて、、、
全然気づかなかったわ、、、
阿呆と言われた伊黒さんは額に青筋を浮かべながらも
愈史郎くんの話を何とか聞いている。
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👺少し飛ばします🙋♀️
ドンッと地面を蹴って
琵琶女(名前をしりません)に向かって飛びかかる。
スッ、、、
私の進行方向にいきなり障子の戸が現れ、
重力に抵抗できなかった私は、
吸い込まれるようにその戸の中に入った。
ピシャンッ!!!!
ペッ!!っと別の場所に吐き出される。
ヒューン、、、
下に落ちる。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!