あなたside
バンッ!!!!🚪
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どこに行ったのかな、、、
手当り次第探しても拉致があかない、、、
立ち止まって考える。
そういえば私が初めて善逸と会って話した時、
"俺いつもじいちゃん家の近くにあるてっぺんに大きな木がある丘で鍛錬してたんだよ!!"
"あそこに行くだけであの地獄のような鍛錬を思い出して吐き気がするんだけど、なぜかすっごい好きな場所なんだよね。"
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善逸side
じいちゃんも死んだ。
獪岳も鬼になって、もう俺の知ってる獪岳じゃなくなった。
走ったからか、まだ治ってない腹の傷が開いてしまって痛い。
どうしよう。
1人で帰れるかな、、、
でも、帰ったところで俺、炭治郎に酷いことしたし、
戻りにくい、
思わず腹を抑える。
手には血がついていた。
自分でもびっくりするくらい乾いた笑いだった。
獪岳が鬼になって、じいちゃんも死んでしまい、挙句の果て、蝶屋敷に帰る体力がない。
"絶望"
今のこの状況にとてもしっくりくる言葉だ。
あなたが鬼との混合血だって俺に言ってきた時も確かこんな笑い方してたっけ、、、
ショックであればあるほど感情が麻痺して何故か笑えてきてしまう。
みんな、、、今どうしてるかな、、、
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!