第2話

Ⅱ 悪魔は騙された
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2020/03/18 08:57
you
you
………分からないみたいだねぇ‪w
だったら教えてあげるよ。


私は息を吸って、嘲笑いを浮かべながら

言ってやった。
you
you
私はね………"半妖"なんだ。
悪魔
…………………………………………は?







あぁぁぁあぁぁー!!ネタばらしってイイよね

ホント!ドッキリでもあるでしょ!?

ハマったらアレ最高だよね!?

分かるでしょ!?この気持ち!!??






















悪魔
あ?

私が面白さに浸っていた時、急に

悪魔が重低音で言ってきた。
you
you
えっ……………………。

それにビクつく私。いや、どしたん急に。
悪魔
はぁ。チッ、折角着飾ってやったのに
とんだ恥じゃねぇかよ。

悪魔は急にさっきまでの偉そうな言葉使いと

違い、荒々しい言葉使いに変わった。

雰囲気も少し変わった気がする。

気がしただけであって欲しい。
悪魔
てか、なんで半妖の雑魚がこんな人間共と
一緒にいるんだよ、おかしいだろ。
紛らわしいんだよ。クソがっ………。


えぇぇー………。そんな事言われたって私は

知らんよ。騙されたお前が悪いんだろうが。
you
you
まぁっ!そういう事なんで~私、帰ります☆
(二人待たせてる&早く帰りたい
&面倒臭いから)

そう言って私はそそくさと悪魔から離れ帰る。

もう、全速力でサヨナラした。

できるだけ深く関わりたくないんだよ!!
悪魔
あっ、オイ!……チッ、クソが…速ぇ。
────────────────────

ダダダッ!!


ヒィィィィィ!追いかけて来てないよね!?

私は校門まで全力で走りきる。
you
you
ハァ…………ハァ……………

疲れた。アレ以上関わるとほんっとに

私の身が危ないからぁ。
あれ?あなた?

と、私が息を切らしていたら近くで声がした。
どうしてそんな疲れてんの?‪w

その正体は、穂実と佳奈恵だ。
you
you
ほ、穂実ぃ~佳奈恵ぇ~

滅茶苦茶安心したわ。

はぁ!!良かったァ!!!!!
穂実
穂実
もう、全然来ないから心配したんだよ~?
you
you
ごめーん!ちょっと桜綺麗でさー!( ´ ▽ ` )
佳奈恵
佳奈恵
桜なんて何処で見ても一緒だろぉ?
you
you
そんな事ない!

多分!!!!
穂実
穂実
ハイハイ、さっさと帰るよ~
you
you
あぁ!待ってよー!

やっぱりこういうのが私は好きだ。


確かに私は半妖、半分は妖怪だ。


だけど半分は人間だ。


人間なんだ。


私は今人間として過ごしている。


ただ私のこれから生きていくのに人間としてか


妖怪としてか選択肢があっただけ。


私は人間を選んだ。


だからこれから先も、私の中に眠る妖怪としての


"力"は封印しておこう。


それが私の選択だ。

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