家に帰ってすぐ私たち3人は向かい合って座った。
ミナ「なんかお茶とか紅茶飲む?」
チェヨン「私はいいかな、ありがとう。」
あなた「私も大丈夫。」
ミナ「分かった。じゃあ早速だけど…。」
と言いい、ミナは私の方を見て
ミナ「あなたの話…聞かせて?」
と静かに呟く。
チェヨンも真剣に私の方を見ていた。
あなた「うん。私が何を言うかもう2人とも分かってると思うんだけど…私…泥棒やめたい…か、なって思ってて…。それで…。」
上手くまとまってない私の言葉でも
2人とも目をそらさず一生懸命聞いてくれる。
あなた「きっかけとかよく分からないんだけど、ツウィと付き合いだしたり、いろいろな人と関わる中でやっぱりこんなこと良くないなって思ったの…!もう遅いけどね…。」
もう遅い…。
1度泥棒になった時点で
私はもう遅いってことが辛くて、1粒涙が零れてしまった。
だけどちゃんと自分の思いと考えを伝えるって決めたから。
私はその涙を拭ってまた話し始める。
あなた「わがままだって分かってるけどミナとチェヨンと離れるのは嫌だ…。2人とも大好きだから。だけど私だけ泥棒をやめたらここにいることは出来なくなっちゃうんだよね…。だからさ…!」
心の中で1回深呼吸をして自分を落ち着かせた。
大丈夫、この2人なら大丈夫。
例え今から言うことを受け入れて貰えなくても
言ってみる価値のある2人だと思うから。
あなた「3人で自首しない?」
私たち3人の空気が
どんどん張り詰めていくのを感じた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。