Nside
今週も頑張った。
20時のバスに乗る。
目指すは家の近所のスーパー。
金曜だしちょっとは贅沢してもいいかななんてお惣菜コーナーに向かう。
「「おっ」」
“3割引 横綱コロッケ”
こいつはほんとにモテるみたい。
イケメン2人からプロポーズされてやがる。
「あっ、、と…どうぞ」
「いえ、そちらがどうぞ」
「「あ、じゃあ…」」
やっぱり“3割引”の魅力と、圧倒的な見た目の良さ。
再びイケメン2人に取り合いされてるこいつ。
「もー、2人で食べちゃいます?笑」
ノリで言ったつもりが…
「いんですか?いや〜、人と食べるのはいつぶりだろう」
結構乗り気なこのイケメン。
「おうちどこですか?」
「あっ、ここから歩いて5分のところにエスティアってアパートがあるんですけど、そこに住んでます」
「奇遇ですね。俺もエスティア住んでるんです。部屋は403です。」
「まじっすか。僕は301です。」
「わー、どっちの部屋で飲みます?」
「僕はどちらでも、」
「じゃあお宅がいいです!」
「了解です、とりあえず食材買いますか」
“3割引 横綱コロッケ”の取り合いから始まったこの関係。
てか、まだ名前知らんし。笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。