夢追side_________________
ハヤトが辿ったであろう道を歩く。
この森は元来、迷いやすい。
それは、他の場所よりも“道”たる道が見えないからなのだが…。
悠々と歩く猫。
ここは、いつも会うところよりも木が深い。
気のせいじゃなかったみたいだ。
森を歩いて早数十分。
このあたりが一番公道から近いのだが………
いつもなら木々のざわめきが帰って来るだけ。
だけど
草を踏み分けて出てきた男。
そして
そして
そのまま連れて帰ってきた。
あのまま放置、というわけにもいかない。
もうじき暗くなってくる。
森の3時は都会の5時だ。
ご飯を作ってくれていたのだろう。
おいしそうな、いいにおいがする。
だが
今や、宣戦布告をして敵となった人物たちがいる時点で
そんなものを食べる暇はない。
温かい緑茶がおかれる。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。