2章
『ー友達になって下さい。』
とも、だち、
小、中学校では何となく話しかけて、何となく返事して、何となく気が合って、するといつの間にか友達と言う括りの中に居ることが多いのだと今更ながら感じた。
眼の前の相手が不安そうにこちらを見てくる。
「あの、やっぱりだめですか…?」
駄目なんて事はない、むしろとてつもなく嬉しいのだ。
けれど……
「その、僕で良いんですか…?」
僕は人と話すことが苦手だ、別に嫌いなわけではない、ただ話してる時の僕が嫌なのだ。
すると、相手が言う。
「はい!貴方が良いんです!」
なんで、なんで僕なんだろう。
「昔貴方に会った時からまたお話出来たらなとずっと思っていたんです!」
そんな、いいのかな…
「えと、こんな僕で良ければ…」
ぱぁぁと相手が笑顔になる。
「やった!ありがとうございます!これから宜しくお願いしますね!」
………なんだか告白されたみたいだな。
「あっそう言えば名前!名前聞いてませんでしたね、僕は蒼樹小晴って言います、貴方のお名前は?」
「僕は詩野鈴奏です。宜しくお願いします。」
「では詩野くん!宜しくお願いします!」
「えと、蒼樹、さん?蒼樹くん…小晴さん?小晴く……なんて呼べば良いですかね。」
何故か照れたように小晴は言った。
「こっ小晴と呼んでください…」
「はい、小晴さん」
「ーっふ、へへ。ありがとうございます。」
こうして、僕は高校生活始めての友達が出来た。
「お昼、いつもここで過ごしてたんですね。」
僕ら今屋上前の入口がある階段に座っている。
それから2人でよく昼休みは此処で過ごすようになった。
「なにか楽しい事したいですよねぇ」
「えっ僕小晴さんと話すの楽しいですよ?」
僕等は音楽の趣味が会って話すのがとても楽しいのだ。
「そっそうですか…」
小晴さんは黙りこくってしまった。
え、僕なんかしたかな…。
暫く沈黙が流れ、鈴奏はとっても気まずかった。
すると突然小晴は喋りだした。
「あっそうだ!放課後、CDショップにでも行きませんか?」
此の後なにか用事があるわけでも無いので僕は了承し、行くことになった。
そして放課後、
「詩野くん!来ましたよー!」
「わざわざ来てもらっちゃってスミマセン。ありがとうございます。」
「いえいえ、僕がしたかった事なので大丈夫ですよ。」
「詩野、新しい友達でも出来たのか?」
クラスメイトの墨谷が声をかけてきた。
「あっはい!そうです。仲良くして頂いています。この方は蒼樹小晴さんです。」
「小晴さん、こちらはクラスメイトの墨谷さんです。」
墨谷は小晴に対して手を出して話しかけた。
「墨谷っす。宜しいお願いしまーす。」
「えっ、あ、えと、蒼樹です…」
あれ、小晴さんってこんな内気な人だっけ、
「こっ小晴さん?どうしました?って、わわっ!」
僕が小晴さんに近づくと僕の背中の方に行って隠れてしまった。っと言っても小晴さんの方が若干身長は上だが。
「え、俺なんかした?ドユコトよ。詩野?」
「あっいや、僕も分かんなくて…、僕の時はこんなじゃ無かったんですけど…小晴さん?」
「ごっごめんなさいっその、僕人と話すの苦手で…」
なるほど、人見知りってわけか。
………でもなんで僕には話しかけたのかな。
「さっさぁ詩野くんいきましsーー」
ガララッ、
「こはるー!」
小晴の名前を誰かが呼んだ。物凄いイケメンだ。
「あっ、詩野くんちょっと行ってきます。」
「あ、はい。」
テテテ、と小晴が小走りにイケメンのとこに行く。
「な、なぁ詩野、あれって…」
墨谷が驚いた様子で鈴奏に話しかける。あのイケメンがどえかしたのだろうか。
「え?あの方がどうかしたんですか?」
墨谷が呆れたように言う。
「どうかしたって、はぁ…。2年1組、蕪木翔。あの人はなぁ、カツアゲしてる5人を1人で倒した人だぞ?知らねぇの?」
そんなに凄いのか…。
小晴は爽やかイケメン風の翔と楽しそうに談笑している。翔は小晴に謝った素振りをみせ、小晴は呆れたように言葉を返していた。
何話してるんだろう。
墨谷が言う、
「そんでもってサッカー部のエースで周りに優しい、顔よしスタイルよし運動神経バツグンのイケメン様だ。俺もあんななりたかったぁ…」
「スミマセンおまたせしました!」
小晴が小走りでこちらに向かってきた。
「いえ、そんな待ってないですよ、大丈夫です。」
「よかったです!」
墨谷がまた話しかけて来る。
「蒼樹さんって蕪木翔と仲良いんすね。」
「えっ、あ、はい。同じクラスで…」
蕪木翔さんと同じクラス…ってことは小晴さんって…
「2年生なんですか!?」
小晴が驚いた様子で答えた。
「え、はい。あれ言ってませんでしたっけ、」
始めて知った…。
「あっ、えと…小晴先輩と呼んだ方が宜しいので…?」
そうだ先輩であれば先輩として扱うべきだよね、
ところが小晴は思い切り頭をぶんぶん降って言った。
「いや!全然!そんな事は!いいです!!あっ、えと小晴で大丈夫デス…。」
「そ、そうですか。」
びっくりした…。まさか小晴さんが2年だなんて、てっきり同じ1年だとばかり思っていた。
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今回出てきた子達の紹介をしますね!
詩野 鈴奏(しのすずな)
蒼樹 小晴(あおきこはる)
この2人は安定ですね。
そして、
墨谷 俊平(すみやしゅんぺい)
この子はモブとして活躍してもらいます。
それと、
蕪木 翔(かぶらぎかける)
このイケメン君はあとから重要な立ち位置に来るかと思われますので乞うご期待です!
それでは!最後まで見てくださった方ありがとうございます✨
では次の章で!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。