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第1話

瞳の記憶 プロローグ
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2024/06/01 10:58 更新
プロローグ

 公園で1人、屋根付きのベンチで座っている男の子が居た。
 その子は何をするでもなく、ただなにもない所をずっと見続けていた。

 「……ぐすん、ぐすん、」

 何処かで静かな泣き声が聴こえた気がした、男の子は辺りを見回してみると、紫のパーカーを着ている男の子が蹲っていた。

「…あの、大丈夫ですか。」

 恐る恐る近づくと紫のパーカーの男の子が顔を上げた。
 とても、とても綺麗な眼をしていた。
 真っ黒で、時々青色が混ざっていて、水色が入っていて、きらきらしていた。

 「つっ、ふっ、ぐっっ…」

 「あっごめんなさい大丈夫じゃないですよね、怪我してますもんね。」

 泣いていた男の子はどうやら転んだようで、怪我をしていた。
 それで泣いていたのか、男の子は理解した。

 「痛かったですよね... とりあいず、洗いましょう。ばいきんが入ると危ないと先生が言っていましたし。」

唇を噛み、膝の痛みを我慢しながらも小さく頷く。

 近くの水道で傷口を洗い、ぺたんと運よく持っていた絆創膏を貼った。
 ランドセルの中に入れておいてよかった。

 パーカーの男の子は痛いのかまだ泣いていた。

 「痛いですよね、でもこれで大丈夫です、これでばいきんが入ることはないと思います。」

 「ぐすっ…。」

 パーカーの男の子はコクンと頷いてくれた。

 「……そうですね、それじゃあ」

ーーーサクッ。

 「!?!??!!」

 パーカーの男の子はとても驚いていた。それもそうだ助けた男の子は自身の手を切ったのだから。

 「なっなにしているの…?」 

 手の切った所から真っ赤な血が垂れて腕に伝っていった。

 「これで痛いのは半分こです。 貴方の痛みは僕の痛みです、大丈夫ですよ、痛いのは貴方だけじゃない。1人じゃないです。」

 パーカーの男の子は更に泣いてしまった。
 でも、哀しくて泣いているんじゃなく、安心して泣いているように伺えた。

 「大丈夫です。1人じゃありません。よしよし、」

 男の子はゆっくりパーカーの男の子を抱きしめた。
 優しく、力強く。

 「大丈夫です。大丈夫。ひとりじゃないよ。」

 
 一通り泣き終えた後、2人は手を繋いで歩いていた。

 「ここが、僕のお家。」

 「そうなんですね、これで安心です。それじゃあ僕は帰りますね。」

 手を離し、パーカーの男の子に背を向けると、

 「まって!」

 男の子は振り向いて、

 「どうしました?」
 
 と、笑顔を向けた。

 「え、と…、 あ、ありがとう…!」

 その時パーカーの男の子は初めて笑顔を見せてくれた。
 
 (綺麗だな、)

 男の子は思わずそう感じた。

 「ええ、どういたしまして。」

 そして2人は別れて歩いた。



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読んで頂きありがとうございます✨
アラゴナイトと申しますm(_ _)m

投稿頻度は早くて一週間程度、まばらで少ないかと思われます。其処はご了承下さい。

ほんとに趣味みたいなもんなので!

見てくださったなら分かるかと思いますがこんな感じでの小説です!!(どんなだよ)

因みにアラゴナイトは僕の誕生石です。

拙い文章ですが頑張ります!

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