-前回のあらすじ-
イケメン臭漂う美少女と腕を組んで歩いた
にこりと微笑む美少女は俺より背が高いし、やはりイケメン
男かどうか聞きたいけどもしかしたら心が女かもしれないし自分が女だと思ってるかもしれない……どうしよう
あーびっくりした。
心でも読まれたのかな
そうだ!!あのことについて聞かないと……!!
寮までの道は凄かった。中世のヨーロッパ風の校舎を抜けて庭園があった、そこも隅々まで手入れをされていたが、どう見ても男子高校にそぐわない校舎と言い庭園といい。「寮はどうなっているのだろうか」と心配半分好奇心半分だったのだが、案の定校舎と同じ見た目をしていた。
だが重要なのはそんな所ではない。1番言いたいのは行き来した人々全員女装した男、そして俺もその1人だということだ
俺は、髪の毛は三つ編みにされてるし、女の子っぽい服(葉織さんほどではない)を着せられ、短パンのせいで太ももから下が寒い。
何回曲がったか分からない廊下を歩くとほかの部屋より大きな扉が目の前に、そして彼女はその前に立ち止まった
葉織さんはドアを開け、俺を部屋の中に入れてくれたけどそわそわする。ホテルの最上級の部屋……そう!スイートルームのような豪華さは慣れない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!