第2話

花も恥じらう美しい男の娘達
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2018/09/02 05:58
-前回のあらすじ-

イケメン臭漂う美少女と腕を組んで歩いた
柚子
あ、あなたは誰ですか?……
葉織
初めまして、佐藤葉織といいます。
柚子
は、はい
にこりと微笑む美少女は俺より背が高いし、やはりイケメン
男かどうか聞きたいけどもしかしたら心が女かもしれないし自分が女だと思ってるかもしれない……どうしよう
葉織
あっ、俺男ですよ
柚子
えっ、あっ、はい…ん??
あーびっくりした。
心でも読まれたのかな
そうだ!!あのことについて聞かないと……!!
柚子
あっ、あの!質問なのですが
葉織
積もる話もあるでしょう?ここで立ち話もなんですから寮に来て下さい。
柚子さんと私、一緒の部屋ですよっ!
柚子
えっ!そうなんですか?!良かった…案内よろしくお願いします
寮までの道は凄かった。中世のヨーロッパ風の校舎を抜けて庭園があった、そこも隅々まで手入れをされていたが、どう見ても男子高校にそぐわない校舎と言い庭園といい。「寮はどうなっているのだろうか」と心配半分好奇心半分だったのだが、案の定校舎と同じ見た目をしていた。

だが重要なのはそんな所ではない。1番言いたいのは行き来した人々全員女装した男、そして俺もその1人だということだ

俺は、髪の毛は三つ編みにされてるし、女の子っぽい服(葉織さんほどではない)を着せられ、短パンのせいで太ももから下が寒い。
柚子
内装も豪華なことで……
葉織
ごちゃごちゃしていて分かりにくいので迷わないよう気を付けてくださいね
柚子
へーい
何回曲がったか分からない廊下を歩くとほかの部屋より大きな扉が目の前に、そして彼女はその前に立ち止まった
葉織
ここですよ、まぁあと1週間で部屋は変わるんですけどね
柚子
でっかい扉……あとキラキラしてる。
葉織
そうですね…たしかにそう言われたらそうかも知れません……
柚子
えっ
葉織さんはドアを開け、俺を部屋の中に入れてくれたけどそわそわする。ホテルの最上級の部屋……そう!スイートルームのような豪華さは慣れない
柚子
あ、あの。あと一週間で引っ越すんですか?
葉織
はい、高校生になるので新しい寮の方に…もちろん柚子さんも一緒ですよ
柚子
よ、良かった…違かったらどうしようかと、知り合いもいないし……
葉織
あっ、そういえばさっき聞きたがっていたことがありましたよね。今は暇なので質問に答えますよ
柚子
えっ、あっはい。カップルって……なんですか?

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