じょんぐく story.
🦁「じょんぐが〜!!」
🐰「ん………」
🐰「ひょん……?」
🦁「早く起きろって〜!!笑 ほら、今日は俺と遊びに行くって自分から言ったじゃんか!!笑笑」
🐰「あ、あぁ、そうでしたね笑笑」
🦁「今日 も 俺が起こしに来てやったんだから、ジュース奢りな笑笑」
🐰「はいはい笑笑」
僕にとってこの人の存在というのは 恩人 であって、僕の憧れだった。
いつもすることなす事すべてが僕の模範で
そんな ひょん が僕は心から尊敬していた。
ひょんとの出会いは河川だった。
僕が いじめ を受けて 自殺 を考えていた あの日。
僕は ひょん にであった。
ひょんはいきなり
🦁「うぉぉぉぉぉぉお!!」
とか言って 冬なのに制服のまま 河川に飛び込んで行ったんだっけ
それで ばっしゃん って音と共に飛び込んだ ひょん をみて僕は
🐰「………は?!」
そりゃびびったよ
それで 僕は助けに行こうと思って 手を差し伸べたら ひょん は笑っててさ。
この人ほんとに頭大丈夫なのかなって思った。
けれど その時 ひょんは言った。
🦁「いやー、やっぱり冬に入る河川の水は冷たいや笑笑」
後で話を聞けば、その日 ひょん はめちゃくちゃ好きだった人に振られたんだとか
でもそれで僕は救われた。
なんとなくだけど、こんな事じゃ死んじゃダメだなって
僕よりも辛い人はこの世をキリなく探した時に何人もいるんだなって。
それから僕達はそのまま親しくなっていった。
毎日のように遊んだし、どちらかの家に泊まったりした。
僕がいつも見る ひょん は笑顔で
辛い顔なんて1度も見せなかった。
けれど、僕達があってちょうど2年経ったある日のこと
僕がいつものように ひょん の家へと遊びに行った日。
ひょんは
家にいなかった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!