第55話

消えてしまった
2,128
2021/12/04 11:53
俺は羅唯と仲良くなった
あいつが部屋に来ては話す、
そんな毎日だった
ただ...............
俺は男に見えているのか?と思い
さらに聞くことにした
あなた
俺は男に見えるか?
女の子(さら)
女の子(さら)
...!フード被って
前髪がかかってるからじゃないですか?
羅唯
I˙꒳​˙)そーそー!
女の子(さら)
女の子(さら)
ビクッ
あなた
なんでここが分かったんだ?
羅唯
着いてきました!
あなた
普通にやばいこと言ってんなぁ
女の子(さら)
女の子(さら)
まぁまぁ良いじゃないですか!
と、まぁこんな事もあり3人仲良くなった
コンコン
あなた
ん?
羅唯
こんちゃー
あなた
なんだよ
羅唯
いや〜暇なんですよ
ジェル
暇なんすよ
あなた
後者に関してはほんとにシバくぞ
羅唯
www
ジェル
えーなんでやー
ななもり
ジェルくん?(*^^*)
ジェル
サァー...ハイ
ななもり
暇?だったらちょっと話そうか(*^^*)
ジェル
ウワーーー
ガラガラ
あなた
さて、で?何の用だ
羅唯
いや〜する事がなくてですね〜
あなた
暇を弄ぶところじゃないんだぞここは
羅唯
まぁまぁ〜
羅唯
あ、そういえば
あなた
ん?なんだ
羅唯
前髪を分けてください
あなた
は?
羅唯
真ん中に分けてください!
あなた
あぁそういうことか
やだね
羅唯
なーんーでー
羅唯
顔が見たいー!
あなた
無理だ、めんどくさい
羅唯
そこを何とかー
あなた
無理なものは無理だ
羅唯
...じゃあ......約束して下さい
本当に人の人生は儚いものだ
今まで強く光っていたロウソクの火は
息を吹きかけたかのように......
    "消えてしまった"
あなた
............
俺は"あいつ"の部屋に行き
椅子に座った
カタッ
あなた
辛かったか?
......................
いつものように質問を質問で
返してくるうるさい声は 
返ってこなかった
ガラガラガラガラ



俺は窓を開けた
顔が熱くなるのを感じたから
すると俺を撫でるかのように
強い風が吹いた
羅唯
じゃあ......約束して下さい
あなた
?何をだ
羅唯
私が死ぬ時は必ずフードもとって
前髪も分けてくださいね!
あなた
...はぁ?
羅唯
約束です!
羅唯
あと...........悲しんで...下さいね
私を思ってくれるのはあなたさんしか
居ませんから
サァー
その風は俺のフードと前髪を持ってった
羅唯、これでいいだろ
約束通りだろ、ちゃんと逝けよ?
風は、俺の顔についていた水滴は
持って行ってはくれなかった。
俺は今情けない顔をしているだろう
俺がさらや、羅唯に顔を見せなかったのは
顔に傷があったからだ

あいつらに限らずあの6人以外には
あまり見せないようにしてきた
その方が良かったから
ただ、今回だけは後悔した。
あの時見せてやれば良かったと
あなた
.........だから友達は...作りたくないんだ
あなた
本当に......本当に.........儚いな
あなた
じゃあな、羅唯
"お疲れ様"









"ありがとうございました、あなたさん!"

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