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第16話

第7話
地面にはたくさんの瓦礫が散らばっていて、あちこちから炎と煙が上がっていた。

時々、爆発音が響き人の悲鳴が聞こえてくる。

肉の焼ける嫌な匂いと鉄が錆びた血の匂い、うめき声が聞こえる中、私達は走っていた。

瓦礫に何度も足を取られ転びそうになる私を力強く手を握り私を支えてくれる女性が居た。
神代(なまえ)
神代あなた
ママ?
私は思わず手を引っ張る女性をそう呼んだ。

私の声に気づいた女性は振り向き笑顔で話した。
謎の女性
もう少しの辛抱だからね。
ママと言ったがこの女性に見覚えが無い。
でも何処か懐かしい感じがする。


突然女性は立ち止まり近くの瓦礫に身を隠
す。

前に武装した兵士が二人が私達の方へ近づいて来る。


先程は気付かなかったけど私とお母さんらしき女性とは別に私の後ろにもう1人白衣を着た女性が居た。
その女性の表情は暗く生気が感じられない。

泣いていたのか化粧が崩れ涙の流れた跡がある。

白衣には血の跡が数箇所あり手も血で真っ赤だ。でもその血は女性の物では無いようだ。
謎の女性
あなた大丈夫?
ママらしき女性は白衣を着た女性に話しかけた。
血だらけの女性
・・・・。

私は大丈夫。
女性は俯いたまま消え去りそうな声で応えた。
謎の女性
そう。

なら良かった、あなた名前は?
血だらけの女性
・・・・。
女性は俯いたまま応えない。
謎の女性
まぁ、言いたくないなら言わなくてもいいけど・・・。

白衣を着てるということは貴方も私と同じ研究員の1人よね。

まさかこんな事になるなんてね。
血だらけの女性
・・・・ごめんなさい。
謎の女性
え?どうしたの?

何で謝るの?
女性は肩を震わせながら泣き始めた。

ママらしき女性は怪訝そうな顔をして女性の肩を抱き締めた。
謎の女性
ねぇ、どうしたの?

大丈夫?
血だらけの女性
ごめんなさい・・・。

ごめんなさい・・・。

ごめんなさい・・・。
ママらしき女性の問い掛けには応えず女性はうわ言のように何度も謝った。
謎の女性
貴方、まさか。
兵士1
おい、そこを動くな!!
ママらしき女性がそこまで言うと兵士の1人が機関銃を此方に向けて怒鳴った。
兵士1
ゆっくり両手を頭の後ろで組んでこっちへ来い。
私達は兵士の言う通りに両手を頭の後ろで組んで兵士の方へ歩き出した。
兵士1
HQ、HQ、聴こえますか?

此方アルファ応答願います。
HQ
此方HQ。

アルファどうした?
兵士1
2人の研究員と子供?の生存を確認。

これから連行します。
HQ
子供?なぜ子供が居る?
兵士1
研究員の連れ子の様です。
HQ
分かった。

何が起きたか事情が聴きたい。

連行を許可する。
兵士1
了解しました。


よし、お前達をこのまま本部へ連行する。
おかしな真似はするなよ。
兵士は通信を終えると私達の後ろに着き1列に並ばされて歩き出した。

前を見るともう1人兵士が居て青ざめた顔で怒鳴り声を挙げた。
兵士2
お、おいお前そこを動くな!!
兵士の目線を見ると私達の後ろ方を見ている。
兵士1
おい、どうし・・・。
後ろの兵士が前の兵士に話しかけた瞬間後ろから「ドスッ」と鈍い音と共に兵士が吹き飛んで行くのが見えた。

そして、兵士は壁にぶつかり鈍い音がして動かなくなった。

私は思わず両手で顔を覆い見ないようにした。

気が付くと私の隣に白衣を着た男性が亡霊の様に立って居た。
私は驚き尻もちを着いてしまった。
男性
大丈夫かい?
男性は優しい声で手を伸ばして立たせてくれた。
兵士2
うわぁぁあ
もう1人の兵士が叫び機関銃をこちらに向け構えると、隣に居た男性が物凄い速さで走りあっという間に兵士の懐に飛び込んだ。

掌を下から突き上げる様に兵士の顎に当てると首から上が吹き飛んだ。