滝本さんに連れられて2階に上がると広間になっていて豪華なソファーやテーブルがありその先に廊下かが続く。
周りを見回してもここには防犯カメラの類い
は無いようだ。
広間のところで滝本さんは立ち止まり話しかけて来た。
成程、それでこのエリアは防犯カメラの類いが無いのか。
私は少し納得した感じで頷いた。
滝本さんは腕時計を見ながらブツブツと独り言を言っている。
滝本さんに連れられ長い廊下を抜けると再び広間に出た。
左側には下に降りる階段、右側には上に登る階段があり私達は右側の階段を登った。
階段を上ると左右に廊下が続き扉が並んでいる。
この辺りは作りが新しく、先程までの如何にもお城と言う雰囲気ではなくホテルみたいになっている。
私は1番左の部屋に案内された部屋の中も豪華で高級ホテルの部屋みたいだ。
滝本さんはそう言い笑顔で会釈して去っていった。
ベットも豪華でとても気持ち良さそうだ。
私は背伸びをしてそのままバタンとベットに倒れ込んだ。
疲れていたのか私はそのまま眠りに就いてしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!