続きを見ようと身構えた所で画面が砂嵐になり元の番組に戻った。
私はテレビの画面に指を指し思わず怒鳴ってしまった。
何とも腑に落ちず先程の映像が他の局で流れてないかチャンネルを変えて見たもののやはり流れて居らず諦めかけた時画面が切り替わった。
お、又始まった。
と思ったが今度は先程の現象について特番が放送された。
それもそのはず、電波ジャック何て前代未聞の事態だ。
特番では専門家等を交えて話し合っている。
あの映像はイタズラなのではないか?
とか、そもそも電波ジャック何て本当に出来るのか?
とか、あの映像は本物なのか?
とか、テロではないのか?
等など色々な臆測が飛び交う。
私は食い入るように画面を見て気になった所はメモを取っていたが眠気に襲われ気付いたら寝てしまっていた。
目が覚めるとテレビも電気もつけっぱなしでした。
昨夜の事が気になりニュース番組を見たがいつもと変わらない内容だった。
まぁ、ずっと昨夜の事放送する訳には行かないからね。
と、思い込みこの時は深く考えずに会社へと向かった。
会社に向かう途中も昨夜の出来事を考えていた。
何故あの女性はあの映像を放送しようとしたのか?
あのマウスと呼ばれた人達は実在するのか?
あの後どうなったのか気になって仕方が無かった。
マウスが苦しみながら倒れる姿が脳裏に刻まれて忘れられなかった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。